首位攻防3連戦初戦でドジャースリード許す 大谷翔平3打席目、敵軍のスーパーキャッチに阻まれる

◆米大リーグ ドジャース―パドレス(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、3点を追う5回1死走者なしの3打席目は左翼手プロファーのダイビングキャッチに阻まれて左飛に倒れた。

 パドレスの先発は、マイケル・キング投手(29)。試合前の時点で今季はチーム2位の12勝(9敗)を挙げ、リーグ4位の防御率3・04、同5位の198奪三振という成績を残している。だが、大谷にとってはお得意様。これまで12打数5安打の打率4割1分7厘で3本塁打と相性はよく、今季も4月12日(同13日)に日本人歴代最多の松井秀喜に並ぶ米通算175号という節目の一発を放った。同日には日米通算1000安打もマーク。同じ投手からの本塁打は、モンタス(現レッズ)から5本を打っているが、3本は菊池(現アストロズ)らと並んで2番目に多かった。

 初回先頭の1打席目は、初球の高めの93・7マイル(約150・8キロ)直球をはじき返し、打球速度110・4マイル(約177・7キロ)という鋭い当たりで右翼へのエンタイトル二塁打で出塁。すると続くベッツの遊ゴロに相手失策が絡み、先取点となるホームを踏んだ。シーズン95長打は、1930年のB・ハーマンを超える94年ぶりの球団新記録となった。

 1点を追う2回2死一、二塁の2打席目は、フルカウントから低めのスライダーを見送って四球。満塁とチャンスを広げたが、ベッツが空振り三振に倒れて追いつくことは出来なかった。2回に逆転を許すと、4回に2点を失って、ドジャースは3点のリードを許した。

 19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦からの4試合は18打数14安打の打率7割7分8厘で、5本塁打、13打点、6盗塁と圧巻の数字を残している。16~22日の週間MVPも受賞。ロバーツ監督も「今の彼は人間に見えない。これだけ長い間絶好調を維持している選手を見たことがない」と驚くほど、無双状態に入っている。この日からの3連戦は、3ゲーム差に迫られている地区2位のパドレスとの直接対決。3試合で2勝すれば、ドジャースの3年連続となる地区優勝が決まる。

 この日の試合前には、キャッチボールを終えると、練習をしていたWBCでチームメートだったパドレスダルビッシュ有投手(38)、松井裕樹投手(28)と計15分間ほどグラウンド上で談笑。大一番を前にリラックスした様子だった。

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