大谷翔平、1打席目はいきなり二塁打で94年ぶり球団記録、先制ホーム生還 負けられない戦いで「53発&55盗塁」から更新期待

◆米大リーグ ドジャース―パドレス(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、初回先頭の1打席目は初球をはじき返して右翼線へのエンタイトル二塁打を放った。シーズン95長打は1930年のB・ハーマンを超える94年ぶりの球団新記録となった。さらにベッツの遊ゴロで失策がからみ先取点となるホームを踏んだ。

 パドレスの先発は、マイケル・キング投手(29)。試合前の時点で今季はチーム2位の12勝(9敗)を挙げ、リーグ4位の防御率3・04、同5位の198奪三振という成績を残している。だが、大谷にとってはお得意様。これまで12打数5安打の打率4割1分7厘で3本塁打と相性はよく、今季も4月12日(同13日)に日本人歴代最多の松井秀喜に並ぶ米通算175号という節目の一発を放った。同日には日米通算1000安打もマーク。同じ投手からの本塁打は、モンタス(現レッズ)から5本を打っているが、3本は菊池(現アストロズ)らと並んで2番目に多かった。

 19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦からの4試合は18打数14安打の打率7割7分8厘で、5本塁打、13打点、6盗塁と圧巻の数字を残している。16~22日の週間MVPも受賞。ロバーツ監督も「今の彼は人間に見えない。これだけ長い間絶好調を維持している選手を見たことがない」と驚くほど、無双状態に入っている。この日からの3連戦は、3ゲーム差に迫られている地区2位のパドレスとの直接対決。3試合で2勝すれば、ドジャースの3年連続となる地区優勝が決まる。

 この日の試合前には、キャッチボールを終えると、練習をしていたWBCでチームメートだったパドレスダルビッシュ有投手(38)、松井裕樹投手(28)と計15分間ほどグラウンド上で談笑。大一番を前にリラックスした様子だった。

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