「ファンが多いのも理解できる。嫌いになる理由がない」50歳イチローが1学年下の名選手に心酔

先発したイチローさん(カメラ・竹松 明季)

◆エキシビションマッチ KOBE CHIBEN17―3高校野球女子選抜(23日、東京ドーム)

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が率いる「イチロー選抜KOBE CHIBEN」と、高校野球女子選抜が対戦する「SATO presents 高校野球女子選抜 VS イチロー選抜KOBE CHIBEN」が23日に東京Dで行われ、初参加の松井秀喜氏(50)が20年ぶりの東京ドーム凱旋アーチを放った。試合は17―3で勝ち、イチロー選抜の4連勝となった。

 イチロー氏が10安打を浴びながらも141球で先発完投。打っては4安打2二塁打4得点と健在ぶりを見せつけた。

 50歳ながら直球は130キロ台後半をマークしていたが、初回に4連打をくらい、3失点。スライダーもうまくカットされた。「初回の女子の攻撃見て、ビビった。で、スイッチが入った。全力で点取れるだけ取ろうって、そういうスイッチになった」。現役時代をほうふつさせる鋭い右前安打、快足を飛ばして次の塁を陥れる二塁打。10三振を奪った投も、打も全力で高校女子選手たちの本気に、本気でこたえた。

 1973年生まれで、来月22日に「51」歳になることもあり、今イベントでの背番号を過去3回の「1」から「51」に変更。松井氏の「55」と並び立つ、野球ファンの夢を実現させた。球場では顔を合わせていたものの、同じチームになった機会はごくわずか。「あんなに明るい男とは思わなかった。すごい明るくて、空気がよくて。松井ファンが多いのもよく理解できる。嫌いになる理由がない」と心酔した様子だった。

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