【高校野球】今夏の甲子園V校・京都国際が来春センバツ絶望的 西村一毅が18K165球の力投も京都外大西に敗退

4回戦敗退にうつむく京都国際の選手たち(カメラ・瀬川 楓花)

◇秋季京都府大会 ▽4回戦 京都外大西3-2京都国際=延長11回タイブレーク=(23日・太陽が丘球場)

 秋季京都府大会は4回戦が行われ、今夏の甲子園で初優勝した京都国際が、京都外大西に延長の末に敗れた。最速143キロ左腕の西村一毅(2年)が11回5安打3失点(自責1)、18Kで完投も、打線が応えられず、3季連続となる来春センバツ出場は絶望的となった。京都外大西は、2番手の茅原樹(2年)が、6回1/3を1失点(自責0)と好救援。夏の京都大会決勝のリベンジを果たし、2年連続のセンバツ出場に弾みをつけた。

 夏の覇者が4回戦で力尽きた。1―3で迎えた延長11回に1点を返すも、1死満塁から2者連続三振で試合終了。甲子園胴上げ投手の西村は、165球18Kと力投したが「負けたら意味がない。この代で勝つことを目標にやってきたけど力不足だった」とうつむいた。

 初回に1点を失った西村だが、途中5者連続三振を奪うなど、尻上がりに調子を上げた。ただ、打線は7度の満塁機をつくりながら、得点は2回の1点のみ。残塁は21を数えた。「野球になっていなかった。(始動が)他のチームと1か月遅れていて、なかなか練習や試合の機会もなく、選手にはかわいそうなことをしたと思う」と小牧憲継監督(41)。秋の初戦(2回戦)を迎えたのは、甲子園決勝からわずか15日後。時間が足りなかった。

 ただ、新チームは全国制覇メンバー7人を残しており、軸となる西村にはこの日、ロッテと中日のスカウトが来秋のドラフト候補として視察した。「また一から。点を取られないピッチャーになりたい」と西村。夏の聖地を目指し、力を蓄える。(瀬川 楓花)

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