原辰徳さん、藤川球児さんらが倉敷で野球教室「ファンケル キッズベースボール」

使用しなくなった野球用具の寄贈を受ける(左から)原辰徳氏、藤川球児氏、荒木大輔氏、斎藤雅樹氏、笘篠賢治氏、西山秀二氏、内川聖一氏、久保文雄氏

 子供たちの健やかな心身の育成と社会貢献を目的にした「ファンケル キッズベースボール(FKB) 2024in岡山県倉敷市」が23日、倉敷マスカットスタジアムで行われた。2010年に始まり、今回56回目を数えた野球教室も同地では初開催。倉敷市周辺の軟式野球チームに所属する28チームから412人の小学生男女が参加してプロの技術を学んだ。

 札幌、横浜、富山を経て今年の締めくくりとなった今大会にも“FKB総監督”の巨人前監督・原辰徳さんを始めとした豪華講師陣が顔をそろえた。元ヤクルト・荒木大輔さん、元巨人・斎藤雅樹さん、元大洋(現DeNA)・久保文雄さんが投手を指導。元ヤクルト・笘篠賢治さんが内野守備と走塁、元広島・西山秀二さんが捕手、元横浜(現DeNA)・内川聖一さんが打撃と外野守備を担当した。

 元阪神・藤川球児さんは今回が初参加。2020年の引退後初となるタテジマのホームユニホーム姿で登場すると、スタンドの観覧者から大きな拍手が沸き起こった。その後、投手陣のキャッチボールをチェック。選手一人一人の個性を見ながら細かくアドバイスを与えていた。

 開校式で「倉敷は(故)星野(仙一)さんがご出身ということで、星野さんに怒られないようにしっかり教えたい」と話した原さんもノックにロングティーのトス上げと熱血指導。修了式で講師全員のサインが記されたシリアルナンバー入りの修了証を代表して受け取った菅生サンボーイズ・井上知晃くん(6年)は「みなさんから丁寧に教えてもらったことを忘れずに繰り返し練習し、自分のレベルを上げられるように頑張ります」と感謝を述べた。

 社会貢献活動の一環として、使用しなくなった用具を回収し、JICA(国際協力機構)などを通じて用具不足の国や地域に贈る活動も実施。この日は58点が集まり、選手に協力証が授与された。

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