「人間に見えない」ロバーツ監督が大谷翔平の劇的53号に驚き隠せず「見たことがない」

◆米大リーグ ドジャース6×―5ロッキーズ(22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースが22日(日本時間23日)、本拠地・ロッキーズ戦で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。1点を追う9回先頭の大谷翔平投手(30)が53号ソロを放って追いつくと、続くムーキー・ベッツ外野手(31)がサヨナラの19号ソロを放った。

 「1番・指名打者」でフル出場した大谷は、5打数4安打1打点、2盗塁の大暴れ。打率は3割に復帰して3割1厘となった。すでに30本塁打、30盗塁はクリアしており、トリプルスリーも視野に入った。さらに2個決めた盗塁は55個目となって、01年にイチロー(マリナーズ)が樹立した日本人最多「56」に王手をかけた。この日2得点で128得点となり、これは01年イチローの127を超えて日本人単独トップに浮上。残り6試合で「53本塁打&55盗塁」となり、前人未到「55―55」も視野に入った。

 ロバーツ監督は大谷の活躍ぶりに「9回に翔平が、彼がやり続けていることをやってくれた。今の彼は人間に見えない。翔平ほど長い間覚醒している選手を見たことがない。それだけ大きなホームランだった。ムーキー(ベッツ)もよく打ってくれた」と驚きを隠せないようだった。

 大谷の5試合連続盗塁は日本人史上初で、沖縄出身のロバーツ監督が記録した日本出身選手の最長記録だ。指揮官はうれしそうに「私の記録を破ってくれることを願っているよ。彼は記録を達成する途中にいるから、このまま継続して戦うだろう。彼は3割を狙っている。最初の数打席は逆方向に打っていた。3割を達成して、50本塁打以上、120打点以上、たくさんの盗塁をする。こんなに集中している彼を見たことがない」と期待を込めていた。

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