日本ハム・栗山CBO「美しい選手」明大の大学NO1野手を高評価 7球団スカウト熱視線 ドラフト競合必至

試合後、ポーズをとる明大の(左から)小島河、宗山、毛利

◆東京六大学野球秋季リーグ戦第2週第2日▽明大3―0東大(22日・神宮)

 明大が東大に連勝し、勝ち点を挙げた。リーグ戦通算100安打に王手をかけていたドラフト1位候補の宗山塁遊撃手(4年)は2打数無安打。記録達成は次週の慶大戦までお預けとなった。立大は、先週の慶大戦でリーグ通算4000号のメモリアルアーチを放った1年生の小林隼翔の今季2号などで計7点を挙げ、法大に勝利した。

 記録達成の期待を乗せた宗山の大きな飛球が左中間へ伸びていった。四球、投飛の後の6回の第3打席。しかし、打球は観衆のため息とともに左翼手のグラブに収まった。8回の最終打席も四球で2打数無安打。それでも宗山は「四球を取れるのはいいこと。(3打席目は)スライダー系のボールを逆らわずに打てた」と前を向いた。

 7球団のスカウトが、大学NO1野手のプレーに熱い視線を送っていた。侍ジャパンの前監督である日本ハム・栗山チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)は「できることをしっかり準備して、常に基本に忠実にやり切る美しい選手」と独特の表現で評価した。

 次の相手は、清原正吾内野手(4年=慶応)が4番に座る慶大だ。「打ちにいった時に、どれだけコンタクトできるかが課題。いい形でいけるよう、この1週間で仕上げていきたい」と宗山。大台到達は、注目度マックスのカードで決めてみせる。(浜木 俊介)

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