【広島】矢野雅哉、球史に残る11分12秒の粘りで四球もぎとる!プロ野球最多の1打席22球

広島・矢野

◆JERAセ・リーグ 中日―広島(22日・バンテリンドーム)

 広島の矢野雅哉内野手が、プロ野球史上最多となる1打席22球の驚異の粘りで四球をもぎとった。1点を追う6回1死の打席、中日・涌井に22球を投じさせた末に四球で出塁した。2死から一塁けん制悪送球で三塁に進んだが、得点には結びつかなかった。

 簡単に2球で追い込まれながら、そこからが長かった。1球ボールを挟んでファウル、ボールで2ボール2ストライクとなってから7球連続のファウル。13球目のボールでフルカウントになってから、8球連続のファウル。最後22球目は、涌井が根負けする形で148キロ直球が内角に外れて四球となった。

 この回、涌井は無安打2四球だったが、33球を投じた。矢野の打席は、涌井がセットポジションに入ってから22球目を投げ終えるまで、11分12秒を要した。

 1打席の球数として、DeNA・鶴岡一成が13年8月24日の巨人戦の8回に19球粘った末に三振。それ以前は、47年の松井信勝(太陽)、12年の明石健志(ソフトバンク)の2人が19球を投げさせて四球。従来の記録を3球も更新した。

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