【大学野球】東京六大学通算4000号の立大・小林隼翔が2カード連続の本塁打

3回無死、 左越え本塁打を放つ小林隼翔  (カメラ・小泉 洋樹)

◆東京六大学秋季リーグ戦第2週第2日▽立大7―4法大(22日・神宮)

 立大が法大に勝利し、2カード連続の勝ち点獲得に王手をかけた。

 初回に1点を先制すると、1―0のまま迎えた3回、先頭のルーキー・小林隼翔内野手(はやか=広陵)が左翼スタンドへ、前カード慶大戦での東京六大学通算4000号に続く2号ソロ。4―2となった5回にも先頭で左前安打を放ち追加点の口火を切るなど5打数2安打1打点の活躍で勝利に大きく貢献した。

 外角寄りの真っすぐを振り抜いた打球はぐんぐん伸び、左翼スタンドに突き刺さった。「入るとは思ったんですけど、切れるかなとも思いながら走ってた。強く捉えにいった結果ホームランが出てることが一番」と手応えを感じた様子で振り返った。

 15日の慶大戦で東京六大学通算4000号のメモリアルアーチを放ってから1週間。「おめでとう」という祝福が多く寄せられる中、広陵・中井哲之監督(62)からは「4000号打ったんだからわしに何かしてこいよ」というユーモアあふれるメッセージが届いた。具体的なお返しの内容までは考えていないと笑うが、「活躍している姿を見せれれば喜んでもらえると思うし、広陵高校の後輩にも刺激になると思う」と活力に変えている。

 5試合を終え早くも春季リーグ戦の7安打に並ぶ好調ぶり。木村泰雄監督(63)も「どんどん技術・精神・体力的にも成長してるので、このまま順調に経験を積んでもらいたい」とその成長に目を細めるが、小林に慢心はない。「もっともっと状態良くしていけると思うので、さらに上を目指して」と語る頼もしいルーキーが立大を力強く引っ張っていく。

ジャンルで探す