大谷翔平が三盗で日本人2人目のシーズン50盗塁達成 史上初「50―50」へ残すは2本塁打

◆米大リーグ 米大リーグ マーリンズ―ドジャース(19日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2試合連続盗塁を決め、シーズン50盗塁となった。この試合を含めて残りは10試合。27盗塁連続成功で「48本塁打&50盗塁」となり、、前代未聞の「50―50」にまた一歩前進した。

 初回先頭の1打席目に、右中間フェンス直撃の二塁打で出塁。フリーマンが四球を選んで1死一、二塁になると、ダブルスチールとなる二盗を決めて記念すべき50盗塁に到達した。敵地ながら大きく盛り上がると、1回表が終わると、三塁ベースが新しいものと交換された。

 前日18日(同19日)には、初回先頭の1打席目で左前安打を放つと、続くベッツの初球で二盗を成功。相手守備が乱れてボールが転々とするのを確認すると一気に三塁まで滑り込んだ。プレーボールからたった3球、1分10秒で存在感を見せて、現役時代に通算243盗塁だったロバーツ監督のシーズン最多49盗塁(06年=パドレス)に並んだ。日本人選手では、01年にメジャー1年目だった米通算509盗塁のイチロー(マリナーズ)の56盗塁に続く2人目のシーズン50盗塁だ。

 13~16日(同14~17日)の敵地・ブレーブス4連戦では、4試合連続で本塁打、盗塁がなく「47本塁打&48盗塁」で足踏み。4戦連続で本塁打も盗塁もないのは6月6~9日以来約3か月ぶりだったが、敵地・マーリンズ3連戦の初戦17日(同18日)に5試合ぶりの本塁打となる48号を放つと、2戦目の18日(同19日)に盗塁を決めて「48―49」となり、再び「50―50」への歩みを始めた。

 この日の試合が行われているマイアミのローンデポパークは、23年3月のWBCで、準決勝・メキシコ戦、決勝・アメリカ戦を戦った思い出の地。準決勝では1点を追う9回先頭で二塁打を放って「カモーン!」と叫んでベンチのナインを鼓舞して、村上(ヤクルト)の劇的な逆転サヨナラ打につなげた。決勝では指名打者でスタメン出場しながら、ベンチと左翼のブルペンを行き来しながら準備を進め、1点リードの9回にマウンドに上がり、最後は2死走者なしで同僚だったトラウト(エンゼルス)から空振り三振を奪うと帽子とグラブを投げ捨て、胴上げ投手となった。

 この試合を含めて残りは10試合。「40―40」ですら、メジャー史上6人目の快挙だったが、誰も成し遂げていない「50―50」の大台へも本塁打2本を残すのみとなり、またさらに近づいた。

 ◆大谷のメジャーでの年度別盗塁数

 ▽18年 10

 ▽19年 12

 ▽20年 7

 ▽21年 26

 ▽22年 11

 ▽23年 20

 ▽24年 50

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