「あまりやらない」1軍ブルペン支える最年長・左腕の高梨雄平 巨人移籍4年を経ても変わらぬ“流儀”

延長12回に登板した高梨雄平(カメラ・宮崎 亮太) 

◆JERA セ・リーグ 巨人2―2DeNA=延長12回=(18日・東京ドーム)

 7人にわたる救援陣のリレーを、最後はブルペンリーダーが締めた。2―2の延長12回2死。高梨は声を上げながら腕を振り、梶原を直球で空振り三振に斬ると、グラブをパチンと叩いた。ここで引き分け以上が決まり、4年ぶりのマジック点灯が確定した。

 移籍1年目の20年もリーグVを経験。コンスタントに登板し、貢献する姿は4年たっても不変だ。1軍ブルペンでは現在最年長。「自分から(教えるなどの)アプローチするのは、関係性の方が大事なのであまりやらない」という考えだが、後輩たちから聞かれたことに丁寧に助言を送るなどブルペンを支えている。

 7回のケラーから始まった救援リレー。同点の8回にバルドナードが押し出しで失点したが、2死満塁で登板した船迫が桑原を見逃し三振に封じた。9回は大勢が1回無失点。延長10、11回は普段ビハインドでの登板が多い泉、平内がともに3者凡退に抑えた。

 杉内投手チーフコーチは船迫の場面について「あそこで点を取られちゃうと向こうの押せ押せになっちゃうので、よく止めてくれました。その後の投手も頑張ってくれた」と称賛した。結束した救援陣はリーグVまで必死に腕を振る。

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