【阪神】難敵・中日の高橋宏斗を攻略 5連勝で首位・巨人に1.5差 岡田彰布監督「ずっといい感じやん」

バンテリンドームのファンに挨拶をする岡田彰布監督(中央)ら阪神ナイン(カメラ・谷口 健二)

◆JERAセ・リーグ 中日3―8阪神(18日・バンテリンドーム)

 勝利を見届けた阪神・岡田彰布監督(66)は表情を緩めることなく、三塁ベンチの前で選手を出迎えた。15安打8得点の大勝で今季4度目の5連勝。敗北が許されない厳しい状況の中で続く快進撃も「ずっといい感じやん」という一言でまとめ、泰然自若を貫いた。

 相手の先発は今季バンテリンDで8勝1敗、防御率0・57と無双していた高橋宏。0―0の2回1死から佐藤輝が右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、足元をぐらつかせた。その後、前川が先制の中前適時打。4回にも村上の右前適時打などで2点を追加した。低めのボール球を見極めてプレッシャーをかけ続け、後ろに後ろにつないでいく岡田野球で難敵右腕を攻略した。

 それでも「今日は中日に1つ勝てばええだけの話やんか、それだけやん。ええピッチャーやったら負けるんか?そういうことやん。この時期やねんからピッチャー関係あらへんやん」と指揮官。1点リードの7回に大山の三ゴロで泥くさく4点目を奪い、9回の4得点で試合を決めた。普段通り一人一人が役割を全うした結果、勝利につながった。

 貯金は今季最多を更新する12とし、9月の月間勝率5割以上が確定。DeNAと延長12回ドローの首位・巨人に優勝マジック9が点灯しても、ゲーム差は1・5に縮めた。大逆転連覇を目指すペナント最終盤で、日を追うごとに強さと勢いが増している昨季の王者。「もうそら一緒や。(甲子園でも)どこでやっても一緒や」。一戦必勝の精神で虎視たんたんと宿敵の背中を追い、最後に追い抜く。(中野 雄太)

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