「10年に1回ぐらいだと思う」吉井監督も驚いたロッテ初回先頭から8者連続得点 リーグ戦再開後はチーム打率3割2厘

18得点で快勝し、試合後「1」と「8」のボードを手にする石川歩(左)と田村(カメラ・越川 亘)

◆パ・リーグ ロッテ18―5楽天(10日・ZOZOマリン)

 ロッテが歴史的猛攻で楽天に大勝した。初回先頭から怒とうの8者連続得点でプロ野球タイ記録をマークすると、7回には1試合猛打賞6人のパ・リーグタイ記録も達成。今季最多21安打&18得点を奪い、7月はこれで6勝2敗。夏場を迎えて好調の打線が火を噴き、最大12・5ゲーム差あった首位・ソフトバンクと8差とした。

 最大風速19メートルの暴風が吹き荒れる中、ロッテ打線が驚異的なつながりを見せた。1点ビハインドの初回。1番の高部が左翼線二塁打を放つと、続く小川のセーフティーバントが捕安となり悪送球も誘って同点。その後も快音が続き、9番・藤原が9者連続出塁となる2点中前打。先発・松井を無死のままノックアウトした。歴史的な猛攻に、吉井監督も「いつも初回のビッグイニングを狙って打順を組むけど、今日はうまくいった。こういうことは10年に1回ぐらいだと思う」と目を細めた。

 初回先頭から8者連続得点は、プロ野球タイ記録で史上5度目。球団史上最速となる主催38試合目で観客動員100万人突破した“吉日”に花を添えた。口火を切ったリードオフマン・高部は「たまたまだと思うけど、流れをつかめたのはいいと思う」と手応え。この日、駆け付けた父・孝司さん(54)ら約50人の応援団には、全員に自身のタオルを差し入れしており、猛打賞の活躍に父も「泣きそうになりました」と感無量の様子だった。

 初回の猛攻に加え、4回に6点、6回には4点と攻撃の手は緩めなかった。7回の小川の中前打で、リーグ最多タイとなる1試合猛打賞6人も記録。今季最多21安打&18得点と打線が暴れまくった。リーグ戦再開後は16戦でチーム打率3割2厘で、村田打撃コーチも「意識が少し変わってきた。高部や小川など、内側の球をファウルにできる選手が増え、球数を投げさせたり、生きようとする姿勢が見えるのが次につながる」と分析した。

 2日には首位ソフトバンクと今季最大12・5ゲーム差に離されたが、8ゲーム差に縮まった。「打者たちは波があるけど、今は上がってきてると思う。このままその波を大きく揺らさないでいってほしい」と吉井監督。勝負の夏、恐怖のロッテ打線が、勢いづいてきた。(竹内 夏紀)

記録メモ

 ▼…ロッテは初回に8得点。1番打者から8番まで8人が続けて得点をマークした。初回先頭打者から8人連続で得点は、84年6月20日西武(対阪急戦)、同7月15日阪急(対日)、89年10月7日ヤクルト(対中)、04年5月23日広島(対ヤ)に並ぶ5度目の最多記録。

 ▼…6人が3安打。1試合でチームに3安打以上の猛打賞が6人は、22年7月23日の広島(対ヤ)以来。パでは08年10月1日の日本ハム(対楽)以来、6度目の最多タイ記録だ。なお、1リーグ時代には48年の巨人、セでは50年に大洋が記録した7人がある。

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