大勢がリハビリ中に本音をポツリ…「セーブ数、バルちゃんに抜かれちゃったので…」「もし、僕がそこにいたら…。」

小林誠司と抱き合って喜ぶ大勢(手前、カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 巨人3ー2広島(30日・東京ドーム)

 巨人が首位・広島に勝ち越した。1点差の9回は右肩違和感から復帰した大勢投手(25)が無失点でしのぎ、チームは3位に浮上。2日から中日2連戦(松本、前橋)に臨む。

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 仲間の姿に奮い立たされた。大勢が離脱後に守護神としてマウンドに立ったバルドナードは現在9セーブ。今季の目標に「セーブ王」を掲げていた右腕はG球場でリハビリ中、「セーブ数、バルちゃんに抜かれちゃったので…」とぽつり。「もし、僕がそこにいたら…。もちろん、バルちゃんだから積み上げられた数字だと思うんですけど」と本音もこぼした。

 それでも前を向けたのは仲間の頑張る姿があったからだ。昨季、右上肢のコンディション不良で離脱した際は、悔しさから試合中継の9回を見ることができなかった。でも、今は違う。「全然見てます! チームスポーツなんで。バルちゃんの姿は刺激になります」。目指すは1年目に自らの力でつかんだ守護神の座。ライバルでもある仲間と競い合いながら、強さを増していく。(巨人投手担当・水上 智恵)

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