【ロッテ】石川歩、656日ぶりの1軍マウンドは5回3安打無失点…669日ぶり白星の権利を得て降板

石川歩

◆パ・リーグ ロッテ―オリックス(30日・ZOZO)

 ロッテの石川歩投手が、656日ぶりの一軍復帰登板を5回3安打無失点に抑えた。毎回ランナーを背負いながらも得意のシンカーなどで相手打線に的を絞らせない粘りの投球。669日ぶり白星の権利を得て降板した右腕は「久しぶりの1軍登板ではありましたが、よく耐えました」と、熱投の余韻をかみ締めた。

 初回先頭・福田は右飛に打ち取ったが、2番・森に初球を中越二塁打にされ、2死三塁で4番・西川を迎えた。だが、ベテラン右腕は冷静。テンポよく追い込むと、最後は144キロの直球を内角にズバッと決め、見逃し三振に仕留めた。

 打線は、自身初となったZOZOのマウンドに苦戦する山下の立ち上がりを攻め、初回に2四死球などで2死満塁のチャンスメイク。6番のドラフト1位・上田が直球を鋭くはじき返し、右前2点適時打とした。3回には、女房役の田村が右犠飛で貴重な追加点を挙げ、リードを3点に広げるなど、3回で山下を引きずり降ろした。

 石川歩は昨季、開幕投手に選ばれながら、右上肢のコンディション不良で回避。2軍で3試合に先発したのみで、プロ10年目で初めて1軍登板なしでシーズンを終えていた。「試合では投げていても、これで投げてもなという状態だった」と、昨年10月には右肩手術を決断。ここまでの期間については「自分の体を見つめ直すいい機会だったなと思います」と前向きに振り返っていた。

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