【オリックス】宮城大弥の復帰へ中嶋聡監督が用意した極上の「真剣勝負」 森友哉も志願のマスク

笑顔をみせる森友哉(左)と宮城大弥(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス3-1ソフトバンク(27日・京セラドーム大阪)

 左大胸筋の筋損傷から復帰したオリックス・宮城大弥投手(22)が、ソフトバンク打線を5回2安打無失点に抑え、4月21日の同カード(ペイペイD)以来、67日ぶりの今季3勝目を挙げた。

 復活勝利から2週間前の13日には、宮城用の「真剣勝負」が用意されていた。当日はナイターで阪神戦。午前の京セラDに選手数人だけが招集され、ライブBP(実戦形式の打撃練習)が行われた。森や杉本を相手に20球。右太もも裏痛から復帰したばかりだったこの日の女房役も、志願してマスクをかぶった。

 全球種を投げ、最速は149キロを計測した。本拠地でのライブBPを発案し、左腕の状態を最も気にかけていたのが中嶋監督。負傷から初めてブルペン投球を行った日も、大阪・舞洲の球団施設を訪れていた。「どうする?」とスケジュールについても相談。ファームで調整登板を重ねる計画もあったというが「1軍で投げたいです」と宮城本人の希望が優先された。

 この日も5回直前に続投を志願した。中嶋監督は「どうしても行きたい、投げたい、という顔をしていたので…」と苦笑いした。まだ残り73試合。二人三脚でつかんだ白星には重みがある。(オリックス担当・長田 亨)

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