大谷翔平が衝撃の25号2試合連続先頭打者本塁打 10戦連続打点は球団新記録、今季100安打目

◆米大リーグ ホワイトソックス―ドジャース(26日、米イリノイ州シカゴ=ギャランティードレートフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が26日(日本時間27日)、敵地・ホワイトソックス戦に「1番・指名打者」で出場し、プレーボール直後の1回表先頭の1打席目に、2試合連続で今季3発目の先頭打者本塁打となる25号先制ソロを放った。今季の100安打目で、10試合連続打点は、球団新記録となった。

 またしても先頭弾を描いた。初回先頭の1打席目。フルカウントからの6球目だった。甘く入った90・9マイル(約146・3キロ)のカットボールをはじき返すと、右中間席中段へ一直線。打球速度は113・9マイル(約183・3キロ)、打球角度26度、飛距離437フィート(約133メートル)という文句なしの一発だった。

 ホワイトソックスの先発は、エリク・フェディー投手(31)。14年のドラフト1巡目(全体18位)でナショナルズから指名された右腕で、昨季は韓国リーグ(KBO)のNCでプレーして20勝を挙げて最多勝に輝き、MVPを受賞した実績を持つ。メジャーに復帰した今季は試合前の時点で16登板で5勝2敗、防御率3・05。大谷は22年に対戦して2打数無安打だったが、いきなりアーチを描いてみせた。

 直近15試合で10本塁打。21年に13発、23年に15発を放って月間MVPに輝いた得意の6月も、この試合を含めて残り4試合で、11本目の本塁打となった。チーム82試合目での25号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると49・4発ペース。日本人打者として史上初の50本塁打も見えてきた。先頭打者本塁打は2試合連続、今季3本目で、メジャー通算9本目となった。

 ホワイトソックス戦は18本目の本塁打。球団別の本塁打数では昨季まで所属していたエンゼルス時代に対戦の多かった同地区(ア・リーグ西地区)のレンジャーズが21本(出場86試合、先発81試合)で1位だが、中地区で対戦が少ない中でもホワイトソックスは、アスレチックス(出場75試合、先発74試合)と並ぶ2位になった。ホワイトソックス戦のスタメン出場35試合(出場は38試合)で18発と、先発した試合は2戦に1本以上のペースでアーチを描いている。

 もはや誰にも止められない勢いになってきた大谷。前日の試合後には好調の要因を「打つ球をしっかりまず打ててるので、それが一番いいかなと思いますし、ボール球をしっかりまず見送れているっていうのが一番いいところかなと思います」と分析。162試合のシーズン折り返しの81試合を終えて「時間がたつにつれて、この人はどういう人なんだなとか、チーム全体としての印象もそうですけど、まず自分がドジャースという球団、チームメートにまず慣れる必要があると思うので、そういう意味でいい、素晴らしい前半戦だったなと思います」とうなずいていた。

ジャンルで探す