大谷翔平が今季2本目の先頭打者本塁打でキング独走24号 一塁踏み忘れ?で戻る異例のシーンも…48発ペースに

◆米大リーグ ホワイトソックス―ドジャース(25日、米イリノイ州シカゴ=ギャランティードレートフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が25日(日本時間26日)、敵地・ホワイトソックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、プレーボール直後の1回表先頭の1打席目に、今季2発目の先頭打者本塁打となる24号先制ソロを放った。

 プレーボール直後、カウント2―2からの5球目だった。外角の72・9マイル(約117・3キロ)カーブを捉えると、右翼手が目いっぱい手を伸ばしてグラブにかすりながら、フェンスを越えていった。半信半疑だった大谷は一塁ベースを踏み忘れたと勘違いしたのか、二塁ベースに近づいたところで一度一塁ベースまで戻って踏み直す珍しいシーンも見られた。打球速度は93・8マイル(約151・0キロ)、飛距離は376フィート(約115メートル)だった。

 ホワイトソックスの先発は、21年に14勝を挙げた経験もあるクリス・フレクセン投手(29)。21~23年にマリナーズに所属したこともあって大谷とは対戦も多く、21年に本塁打を放ったことはあるが、昨季までは18打数3安打の打率1割6分7厘と苦しめられていた。だが、決して得意とは言えない右腕から、1打席目にいきなりアーチを描いた。

 11~22日(同12~23日)の12連戦では、8本塁打を放つなど調子を上げていた大谷。17~23日(同18~24日)の週間MVPにも輝いた。20~22日(同21~23日)には今季2度目でメジャー通算8度目となる自己最長タイの3試合連続弾。前日24日(同25日)は本塁打が出ずに初の4戦連発を逃し、8試合ぶりに無安打に終わっていたが、うっぷんを晴らすかのようにして先頭弾を放って見せた。9試合連続打点は、日本人最長記録をまたしても更新し、ドジャースのチーム記録に並んだ。

 直近の14戦9発、9戦7発という量産体制。チームのシーズンちょうど半分となる81試合目での24本塁打は、レギュラーシーズン162試合に換算すると48本ペース。本塁打王に輝いた昨季の44本、自己最多をマークした21年の46本を上回るペースで本塁打を量産している。先頭打者本塁打は20日(同21日)の敵地・ロッキーズ戦に続く4試合ぶり今季2本目で、メジャー通算8本目。21、23年に月間MVPに輝き、昨季は自己最多月間15発を放った得意の6月は今季も22試合目の出場で10発目となった。

 もはや誰にも止められない勢いになってきた大谷。古巣とのレギュラーシーズン初対戦だった21、22日(同22、23日)の本拠地・エンゼルス2連戦では2本塁打。初戦の中堅右への139メートル弾を「今日も(感触は)よかったですね、打った瞬間に入るとは思った」と手応えを口にすると、2戦目の右中間への140メートル弾は「打球速度(186キロ)的には素晴らしい打球だったと思う。いい角度(24度)で、いい眺めだったかなと思う」と自画自賛だった。

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