Wソックスの格安“奪三振マシン”がドジャース打線を6回途中0封 大谷翔平の天敵 今夏にもド軍移籍も?

◆米大リーグ ホワイトソックス―ドジャース(24日、米イリノイ州シカゴ=ギャランティードレートフィールド)

 ホワイトソックスのギャレット・クロシェット投手(25)が24日(日本時間25日)、本拠地・ドジャース戦に先発し、5回2/3回を5安打無失点6奪三振と好投した。

 最速99・4マイル(約160キロ)の直球に、95マイル(約153キロ)程度のカットボールなどを織り交ぜ、序盤から強打のドジャース打線を翻ろう。初回2死一、二塁では5番・ロハスを遊ゴロ、3回2死一、三塁のピンチは4番・パヘスを三ゴロといずれもカットボールで打ち取った。前の試合まで3試合連発と絶好調の大谷翔平投手(29)とは3度対戦し、空振り三振、遊ゴロ、見逃し三振と圧倒。2人の対戦成績は通算5打数無安打4三振となった。

 20年ドラフト1巡目(全体11位)でWソックスに入団した左腕は昨年5月に左肘トミー・ジョン手術から復帰。先発に転向した今季はこの日まで16試合で6勝6敗、防御率3・25。88回2/3を投げ、リーグ最多の124奪三振。奪三振率12・59は両リーグ最多135奪三振のT・グラスノー(ドジャース)の12・15を超えて全米NO1だった。

 MLB公式サイトでは7月末のトレード期限に向けて、各地区でそれぞれ下位に沈んでいるWソックス、エンゼルスアスレチックスマーリンズロッキーズの5球団からトレード候補になりそうな13人の選手とその選手がフィットしそうな球団を紹介。中でもWソックスのクロシェットは「間違いなく最大の見返りをもたらしてくれる選手」としている。今季年俸はMLB最低価格に近い80万ドル(約1億2750万円)と格安で、同サイトは「球団がクロシェットの移籍を選択した場合、提示価格は当然高くなるだろうが、若くてコントロール可能な先発投手ほど入札合戦を盛り上げるものはない」と伝えている。適合するチームとしてはブルワーズ、ドジャースオリオールズを挙げており、大谷らにとっては“昨日の敵は今日の友”となるかもしれない。

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