【巨人】9回に意地の反撃も届かず…リーグ再開初戦は悔しい黒星 先発・戸郷翔征は通算50勝ならず

6回1死一、三塁、中村悠平にスクイズを決められ、悔しがる戸郷翔征(右、カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 巨人2―4ヤクルト(21日・東京ドーム)

 交流戦明けのリーグ戦初戦は黒星となった。打線はヤクルトの先発・吉村貢司郎投手に8回途中まで4安打無得点に抑えられるなど沈黙。9回に2点代打・長野久義のタイムリーで2点を返したが反撃もここまで。先発の戸郷翔征投手が6回まで投げ6安打3失点で降板、通算50勝はならなかった。

 戸郷は1回、1死三塁から長岡秀樹内野手に前進守備の二遊間を抜ける中前タイムリーを打たれ、1点を奪われた。

 1点を追う巨人は1回、ヤクルトと同じく先頭の丸佳浩外野手が左翼線二塁打で出塁。しかし、立岡宗一郎外野手が左飛、ヘルナンデス外野手が空振り三振、岡本和真内野手が捕邪飛に打ち取られた。

 2回は2死から岸田行倫捕手が右前打、3回は1死から丸が四球で出塁したが、いずれも後続が抑えられた。4回は先頭で岡本和が遊撃内野安打を放ったが、吉川尚輝内野手が空振り三振、坂本勇人内野手は二ゴロ併殺打に倒れ、チャンスを広げられなかった。

 戸郷は4回に追加点を許した。2死から山田哲人内野手に高めの変化球を左翼席に運ばれる5号ソロ本塁打。2点目を奪われた。5回は2死から丸山和郁外野手に右前打、長岡には四球を許し一、二塁とされたが、村上宗隆内野手を3打席連続でフォークボールで空振り三振に仕留め、踏ん張った。

 しかし、戸郷は6回に3点目を失った。先頭のサンタナ外野手の打球は中堅・ヘルナンデスがやや目測を誤ったかに見える中越え二塁打。暴投で三塁に進まれ、山田には四球を与え無死一、三塁のピンチ。オスナ内野手は捕邪飛に打ち取ったが、中村悠平捕手のスクイズバントが犠打野選となり、3点目を奪われた。戸郷は6回までで降板となった。

 7回からは2番手で泉圭輔投手が登板し3者凡退。8回からはドラフト1位右腕・西舘勇陽投手がマウンドにあがり、サンタナに右前打、山田に四球で無死一、二塁とされ、オスナに中前適時打を打たれ、4点目を失った。さらに1死から送りバントで2死二、三塁、西川に四球で満塁とピンチが続いたが、丸山和を空振り三振に打ち取り5点目は許さなかった。

 4点を追う巨人は8回1死から連続四球。ここで吉村は降板し、2番手で大西広樹投手が登板。立岡は遊直、ヘルナンデスは遊ゴロに倒れ、得点できなかった。

 9回は2死一、二塁から代打・長野久義外野手が左翼に2点適時打を放ち、反撃ムードが漂ったが、後が続かず。完封負けを免れる意地を見せたが届かなった。

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