【センバツ】智弁和歌山が13残塁、初の2季連続初戦敗退 中谷仁監督「負けるべくして負けた」

9回2死三塁、代打・ 花田悠月は一塁にヘッドスライディングするが三振が成立して試合終了(カメラ・石田 順平) 

◆第95回センバツ高校野球大会第2日 ▽2回戦 英明3―2智弁和歌山(19日・甲子園)

 伝統の勝負強さは影を潜めた。智弁和歌山は英明の先発サイド右腕・下村健太郎を打ちあぐねた序盤から一度もリードを奪えず、1点を追う9回2死三塁、代打・花田悠月が空振り三振でゲームセット。甲子園春夏通算V4度の名門が11安打を放ちながら13残塁の拙攻でセンバツは9年ぶり、初の2季連続初戦敗退となった。中谷仁監督(43)は「今の私たちの実力。負けるべくして負けた」と受け止めた。

 外野からコンバートされたプロ注目の青山達史主将は9回に二塁打を放ったが、二塁守備でもミスがあり「打撃で取り返せなかった。練習でやったことしか試合で出ない。私生活から見直したい」と出直しを誓った。ドラフト候補の左打者、4番・中塚遙翔も青山同様に打点がなく「勝負どころで打てなかったらこんな試合になる。もっと信頼される打者にならないといけない」と自らに言い聞かせた。(田村 龍一)

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