【中日】福留孝介、故障で万全ではなく「唯一、24年間で後悔」 根尾昂には「芯の強さ持っている」一問一答

引退セレモニーでナインの手で9度胴上げされる福留孝介(カメラ・豊田 秀一)

◆JERAセ・リーグ 中日3―9巨人(23日・バンテリンドーム)

 中日・福留孝介外野手が引退試合とセレモニーに臨み、周囲への感謝を口にした。左ふくらはぎを痛めていたこともあり、9回の守備から出場し、その裏の最終打席では二飛。8月中旬の故障を悔いたが、最後はすがすがしい表情だった。また感涙していた根尾昂投手にもエールを送った。以下は一問一答。

―ゲーム前の円陣で声出し役

「いやまあ、みんなもちろん勝つつもりで、『今日も勝って送ってくれ』というふうに声はかけさせてもらいましたけど。それよりもみんなが目いっぱいやってくれる姿を見せてくれたので、それでいいと思います」

―打席が終わって立浪監督と抱擁した

「本当にもう『お疲れ、長い間、お疲れさん』というのを声かけて頂いて。今日こうやって使うのも、気を使ってやって頂いて、最後の最後までご迷惑かけてしまいましたけど、本当に感謝ですね」

―起用の場所というのはどういう話が

「試合の流れもあるので、相手、ジャイアンツのこともありますし、そう簡単にというわけにはいかないですけど。展開がそういう(ワンサイド)のもあったので、9回にいこうというのは話をしました」

―守備に就く時にこみ上げてきたものは

「故障なくもっと元気だったらなと自分でも唯一、24年間で後悔したことかな。今回、ケガをして全力でできなかったこと。これだけが最後の後悔になるかもしれないけど、でも今できる現状で目いっぱいやらせてもらったんで満足です」

―原監督からも花束贈呈があった

「原さんにもたくさん声をかけて頂いて、感謝の一言ですね」

―メッセージは

「『今まで長い間、ご苦労さまでしたということと、またグラウンドで会える日を楽しみにしている』と言って頂いているので、ありがたいなと思いました」

―万感の孝介コールを聞いてどうだったか

「もう本当に人生の中で、ここまで自分の名前をこれだけ大勢の方に一斉に呼んで頂けるというのはもうないと思いますし、その中で今日こういう日が迎えられたのは、ユニホームは脱ぎますけど、こうやってやって頂いたのは一生忘れることがないでしょうね」

―今日はどういう心境で球場に

「いつもと一緒です。自分のやることをしっかりやって、周りがそういうふうにしてくれたので、自然とそういう雰囲気にはなりましたけど、特別これということもなく、家を出る時も家族も普通にいってらっしゃい、ケガなくというふうに見送ってくれた。いい一日を過ごすことができたなと思います」

―試合前のイメージと現実はどうだったか

「泣くまいとは思っていましたけど、ああやって最後、打席が終わったり、周りの方に色々やって頂くと、我慢はできなかったですね」

―満身創痍(そうい)の中、グラウンドに立って、どういう思いだったか

「とりあえずバットに当たってくれとは思っていましたけど、結果どうのこうのよりも、あそこで自分らしくバットを振って終わろうと思っていたんで。前に飛んでくれたんで、良かったです」

―引退する人はよく体中が痛くなると

「そうですね。急に訳の分からないところが痛くなる。それは間違っていないと思います。今も? そうですね。明日からじゃないですか。明日から痛くなると思います」

―多くの野球人からメッセージ、花束贈呈があった

「もう本当に僕のために時間を取って頂いて、感謝の一言ですし、これからまた明日から少しずつゆっくりと時間はできるんで、1人ずつしっかりお礼をまわれたらなと思っています」

―さみしさの実感は

「これから先でしょうね。とりあえず明日の朝から体のことを心配しながら起きるという生活がなくなるのかな。まずはそこからじゃないですか」

―根尾がうるっときていたが、言葉は

「彼も色んな苦労をしていますし、でも僕自身も内野から外野やったりとか、彼には周りの期待も大きいですし、そういう中で、それに耐えられるだけの強さ、芯の強さを持っているので。『本当に頑張って、しっかりちゃんとやれよ、頑張れよ』と。それだけです」

―万全で出たかったか

「やっぱり出たかったですね。万全でね。目いっぱいやりたかったですけど、これが僕の目いっぱいなんで。それはそれでいいと思います」

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