【日本S】ヤクルト・村上宗隆、シリーズ2号は「チャンスメイクしようという気持ちで」

4回無死、左中間へ勝ち越しソロ本塁打を放った村上宗隆(カメラ・岩崎 龍一)

◆SMBC日本シリーズ2021  第5戦ヤクルト5―6オリックス(25日・東京ドーム)

 一発はいらない。つなぐ気持ちがアーチを生んだ。同点の4回。先頭打者の村上は静かに狙いを定めていた。「追いつかれた直後だったので、チャンスメイクしようという気持ちで打席に入りました」。真ん中やや外寄りに入ってきた143キロの直球を逆らわずにはじき返すと、打球は左中間の客席へ飛び込んだ。

 一時は勝ち越しとなる2号ソロ。「大振りせずコンパクトに打つことができました。すぐに流れを持ってこれたので、よかったと思います」。一塁を回ると何度も右拳を振り下ろし、喜びを爆発させた。第1戦以来となる本塁打は11打席ぶりの安打。第4戦までの打率は2割1分4厘と厳しいマークにあっているが、6回には一塁線を破る今季初の三塁打。8回には中堅フェンス前への大飛球を放つなど調子は上向いている。

 敗れはしたが1勝リードと優位な状況は変わらない。高津監督は「長打が打てる選手。期待している選手の前に走者を置いて、どうやって彼らが打点を取っていくか」と山田とともに村上の一発に期待をかける。4番の奮起が日本一へのカギを握っている。

 ピンチになれば、三塁の守備位置から真っ先にマウンドへ駆け寄って投手に声をかけて励ましている。日頃から「勝ちに向けて、しっかりチーム一丸となって勝つことがすごく大事」と言い続ける21歳の4番打者。日本一へ、つなぐ気持ちを抱いて神戸に乗り込む。

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