【近畿】公立の星・山田、1回戦で散る…残るセンバツ21世紀枠、指揮官「謙虚にやっていきたい」

敗れた山田ナインはベンチ前に整列し、悔しそうに龍谷大平安(手前)の校歌を聞く(カメラ・谷口 健二)

◆高校野球 秋季近畿大会 ▽1回戦 龍谷大平安4―1山田(18日・わかさスタジアム京都)

 来春の第93回センバツ高校野球大会の出場校を決める重要参考資料となる秋季近畿大会が開幕し、大阪の公立校として26年ぶりに出場した山田(大阪3位)は龍谷大平安(京都1位)に1―4で敗れた。現時点でセンバツ出場の可能性は低くなったが、21世紀枠での選出の道は残っている。

 山田が力を出し切って散った。先発の坂田凜太郎投手(2年)は8回完投で4安打4失点ながら自責点1。「1か月前はこんな舞台で投げられるとは思っていなかった。強いチームと試合ができて楽しかった」と声を弾ませた。打線も3点ビハインドの7回2死一塁から、岩崎健心中堅手(2年)が左中間へ適時二塁打を放ち、公立の意地を見せた。

 4日の大阪府大会3位決定戦で昨夏甲子園覇者の履正社に逆転勝ち。「信じられない」と金子恭平監督(41)も驚いた勢いのまま今大会へ乗り込みたかったが、激戦の翌日から12日まで中間試験などのため、本格的な練習ができなかった。しかもグラウンドは65メートル×90メートルの長方形と狭い上に7つのクラブと共用する環境。それでも選手は1時間~1時間半で守備や打撃にポイントを絞り込んだ調整を続けた。

 大一番前日だった17日も、普段通り短い時間で集中して練習に取り組んだ。指揮官は「あした(18日)が近畿大会って分かってるかってぐらい頼もしく感じた」という。それほどチームの雰囲気は最高潮。試合には敗れたが、龍谷大平安を苦しめたナインに「彼らはいつも通りで楽しめていました。名前負けせずに、普通にやったら普通にいけるなと手応えを感じていると思う」と目を細めた。

 強豪私学が群雄割拠する大阪で快進撃を演じた。21世紀枠でのセンバツ出場の可能性は残るが「今はまだセンバツうんぬん言えるチームじゃないので。勘違いせず謙虚にやっていきたい」と指揮官。初舞台での経験が、来年への成長剤になる。(菅原 美沙)

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