近大・佐藤、リーグ新14号 延長十一回に劇的3ラン!ドラフト前に二岡超え偉業達成

 タイブレークの延長11回、近大・佐藤は新記録となる3ランを放つ(撮影・坂部計介)

 タイブレークの延長11回、近大・佐藤は新記録となる3ランを放つ(撮影・坂部計介) (C)デイリースポーツ

 「関西学生野球、近大9-7関大」(18日、ほっともっとフィールド神戸)

 1回戦2試合が行われ、近大は延長十一回、今秋ドラフト1位候補の近大・佐藤輝明内野手(4年・仁川学院)のリーグ新記録となる通算14本目本塁打で試合を決めた。タイブレーク方式となった同点の延長十一回無死一、二塁から右越え3ランを放ち、巨人・二岡智宏3軍監督(44)と並んでいた記録を更新。関学大は京大に勝利して2勝目を挙げた。

 快音を響かせ、千両役者が勝利を導く。「打った瞬間いくなと思いました。(新記録は)うれしいです」。思いを込めた確信の一振り。佐藤が夜空に鮮やかな放物線を描いた。ナイター照明を浴びながら勢いよくダイヤモンドを一周し、仲間の祝福に笑顔で応えた。

 「最後、打てて良かったですけど、それまで全然いいところがなくて、チームメートに助けられていたので」

 五回2死満塁で一ゴロに倒れるなど、無安打で迎えたタイブレーク方式の延長十一回無死一、二塁。「強くボールを打つことしか考えてなかった」。プロ7球団のスカウトも見守る中、勝利を呼び込みリーグ新記録にもつなげた劇的な3ランとなった。

 「記録更新をしたいと思ってやったことは、1回もなかったです。1試合の中で『打ちたい』という、その積み重ねです」と佐藤。ただ純粋に打ち続けてきた。記録より、ここまで支えてくれた人の前で打てたことに喜びはある。

 この日は父・博信さん、母・晶子さん、次男・太紀さん、三男・悠くん、晶子さん方の祖父母に加え、今秋初めて博信さん方の祖父母も宮城から観戦。「親戚も来ていて最後にいいところを見せられて良かったです」。佐藤家勢ぞろいの中での恩返しの一発となった。

 試合後は「僕はあまり物にこだわりないので。(今までのは)ロッカーに眠ってます」。ただこの日の特別なホームランボールは博信さんに手渡した。家族思いのスラッガーは、リーグ新記録の新たな勲章を胸に1週間後のドラフトを迎える。

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