山口俊はメジャーで成功できるか “中4日”でいけるスタミナがカギ

巨人・山口俊

巨人・山口俊 (C)デイリースポーツ

 巨人の山口俊投手が、ポスティングシステムを利用して米大リーグへ挑戦する。今月3日に申請手続きが完了した。今季15勝を挙げ最多勝、最多奪三振、最高勝率の投手部門3冠を獲得した右腕は移籍が実現した場合、メジャーで活躍することはできるだろうか。

 直球に鋭いフォークで三振を取ることが、持ち味でもあるが、山口の魅力といえば、無尽蔵のスタミナだろう。今季はチームトップとなる170イニングを投げきった。開幕からほぼ1年間、長期離脱せずローテを守ってきた。ローテを組んできた宮本投手総合コーチは山口の存在を重宝がった。「山口俊というのは、中4でも全然、平気なんですよ。『僕に行かせてください』と言ってくるんですよ」と今季を振り返る。今季は右肘の周囲の筋肉の張りで、8月にローテを1回飛ばされただけだった。そのときも本人は行かせてくださいといったほどだったという。シーズンが長いことで休養を取らさせたとのことだったが、1年投げ続けた山口の存在はリーグ優勝を果たした原動力となった。

 投手コーチの立場としてはケガをしない投手こそが、選手を預かる身として一番、心強いという。宮本投手総合コーチは言う。「ケガをするピッチャーってどこかでケガをするんですけど、一流のピッチャーはケガをしない、山口俊みたいにね。それで中3、4で回りたいと言ってくるんですから」と振り返る。分業制がきっちり確立し、中4日で回ることが多いメジャーで十分、ローテで回ることも期待できそうだ。

 ではメジャーのスカウトは山口をどう見てるだろうか。ア・リーグの駐日スカウトは山口に興味津々だ。「メジャーリーガーは真っすぐは150後半も簡単に打ち返しますが、フォークがいいので多投すれば、抑えられると思いますよ。コントロールも悪くないですし、中4日で回ることも問題ないでしょう」と活躍はできるとみている。

 史上初のポスティングシステムの利用を容認した巨人。移籍を目指す山口に大塚球団副代表は「いい契約を勝ち取ってほしいですね」と願う。交渉期間の締め切りは来年の1月2日。「新しい挑戦に向かってより一層、精進して参りたい」と山口。来季はメジャーでの活躍を夢見て、準備を進めている。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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