波に乗れない巨人・丸佳浩 村田コーチが語る〝FA戦士の打開策〟

波に乗り切れていない丸

 歓喜の「丸ポーズ」はいつ見られるのか。巨人は開幕から6勝2敗1分けで首位を走る。好調な打撃陣にあって波に乗り切れていないのが丸佳浩外野手(31)だ。打率1割4分3厘、0本塁打と本調子になく、首脳陣も打順を組み替えるなど復調待ちの状態が続いている。FA移籍2年目で直面した窮地を乗り切るにはどうすべきか。村田修一二軍野手総合コーチ(39)が語ったFA戦士が巨人で生き抜く矜持とは――。

 丸は28日のヤクルト戦(神宮)で2点適時打を放ち「久しぶりに芯に当たった感じです」と笑顔も見せた。しかし、今季は開幕からの5試合で19打数1安打と低空飛行。6戦目(25日)の試合後には元木ヘッドコーチも「状態? 悪いです。自分のポイントで打てないから体が突っ込んだり、ストライクとボールの見極めも難しくなっている」と手厳しかった。

 首脳陣も本来なら不動の2番・坂本、3番・丸の並びを変更するなど試行錯誤を続けている。主砲の岡本や坂本らの活躍もあって丸が矢面に立たされることはないが、チーム状態が悪ければ、それこそ戦犯扱いされても不思議ではない。それが巨人に高額年俸で加入するFA戦士の宿命でもある。今回のように、調子が上向かないケースではどういう精神状態でいるべきなのか?

 スラッガーとして活躍した村田コーチは2011年オフに横浜(現DeNA)からFA加入し、不振に陥れば容赦ない猛バッシングにさらされた一人。人気球団ゆえの環境の変化は大きく「注目度の違いはありました。打って活躍するのが一番いいんだろうけど、打てなくても新聞には書いてもらいましたから」としみじみ語っていた。そしてスランプを乗り越えるためには「落ち込んでいてもしょうがない。『打てないものは打てない。しょうがない』と。1試合、1打席で一喜一憂するのは良くない」と潔く割り切ることも必要だと訴えていた。

 ただ、そのまま放置するわけにはいかない。もちろん日々、打開策を練るが、最大のポイントは「どこに目標を置くか」にある。

「僕の場合は優勝したくて巨人に来たので、たとえ今日僕が打てなくてもチームが優勝すればいいと思っていた。丸は優勝するチームから来たから分からないけど、何らかの思いがあって来たんだろうから。その思いを次のオフになった時に達成できているのか、できていないのか。そっちに重きを置いた方がいい。その日暮らしではなくね。将来的に目指す野球があれば、それに向かっていける。自分で選んだ道だから、こういう選択をして良かったと言えるように頑張ってほしい」(村田コーチ)

 丸が本格的に復調すれば、G打線の死角はますますなくなる。優勝請負人の背番号8の復調が待たれる。

ジャンルで探す