阪神・藤浪に芸能界、医療業界から感謝の声

甲子園球場での練習中に笑みを漏らす藤浪(阪神タイガース提供)

 ついに聖地へ帰還だ。新型コロナウイルス感染で球界内外を騒がせた阪神の藤浪晋太郎投手(26)が19日に甲子園での練習に合流した。

 復帰後は鳴尾浜で自主練習を続けていたが、チームは19日から午前は投手、午後は野手に分かれての分離練習を開始。そのタイミングでの合流となった。ブルペンにも入り65球を投じた右腕は、球団広報を通じて取材に応じ「久しぶりにユニホームを着て練習できたので、野球ができてうれしい」と語った。

 3月26日の感染判明から約2か月。当初は勇気ある申告とたたえられたが、その後に大人数での会食の場に出席していたことが明らかになるなどして評価は一変。4月7日に退院し、同23日には謝罪会見する事態となった。

 軽率な行動のそしりは免れなかったが、その一方で嗅覚、味覚障害が新型コロナウイルス感染の症状に含まれることを周知させたいという意識を持って名乗り出た行動には、一定の評価を含んだ声も上がっていた。

 芸能界ではスーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」でキラメイレッド役を演じる小宮璃央(17)が、3月31日に新型コロナウイルス感染が明らかに。その際、藤浪のニュースで自身の嗅覚異常に対し感染を疑うことができたとSNSでコメントした。この件について所属事務所の担当者は「事例が浸透していなかったなか、早い段階で気づけて良かった」と話した。

 また医療業界では、ホームページなどで嗅覚、味覚障害での対応方法を啓発し続けていた日本耳鼻咽喉科学会が「藤浪選手の話題により多くの人が関心を持ったと考えています」と影響力の大きさを認める声明を出した。

 シーズンに向け、藤浪は「一日一日しっかり取り組んでいきたい」。ここからの積み重ねも重要になる。 

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