ソフトバンク・高橋礼に高校時代の恩師がゲキ

投手練習でマウンドから投げ込む高橋礼を見守る工藤監督(左)

 今季のソフトバンク投手陣を支えたのが、2年目サブマリンの・高橋礼(23)だ。下手から140キロ台の速球で押しまくる本格派で、ローテの中心的存在に。今季は12勝6敗、防御率3・34の堂々たる成績で、今回のCSでも楽天とのファーストステージでは6回途中2安打1失点と好投。ファイナルステージでは第5戦の先発が予定されている。「新人王当確」と言われる高橋礼に、高校時代の恩師がエールを送った。

 専大松戸(千葉)の持丸修一監督(71)は「あのころとはだいぶ変わりましたね」と懐かしむ。

「高校時代は淡々としていて、感情の起伏が少ない子だった。あまりにもボロを出さないんで、こっちが怒るタイミングを探してたくらい。それだけに、プロでベンチから全力で声を出す姿を見て、変わったなと」

 あまり感情を表に出すことのなかった高橋礼だが、こだわりは人一倍強かったという。

「入学したころ、一度オーバー(スロー)で試してみるか?と提案したら、1週間もたたずに『僕は下(アンダースロー)でやりたいんです』と直訴してきた。そこまで言うなら下でやろうと。最後の夏は準決勝で木更津総合に延長13回押し出しサヨナラで負けたんですが、試合直後に『(押し出した球は)人生最高のボールでした』と言い切った。後悔や未練のかけらもない、あの言葉は強烈でしたね」

 プロで活躍する教え子には、エールとともにあるお願いがあるという。

「もっと変化球とコンビネーションを身につけたら、長くやれる投手になる。彼は球速が出なくなったら引退という選手じゃない。40歳で投げる高橋を見てみたいけど、俺が死んじゃってるか(笑い)。生きてる間は現役を続けてほしいね」

 恩師の言葉を胸に、アンダー右腕がこの先も上昇気流を巻き起こす。

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