原巨人に新風吹き込む“鬼軍曹・元木”

ノックする“鬼軍曹”元木コーチ

 バラエティー番組で見せていた温和なキャラクターが鳴りを潜めた。新任の巨人・元木大介内野守備兼打撃コーチ(46)が「鬼軍曹」と化している。現役時代は攻守ともに相手が嫌がるプレーに定評があり「クセ者」と呼ばれた元木コーチだが、いよいよその存在感を発揮してきたようで…。

 12日、巨人の宮崎秋季キャンプでは試合形式で守備と走塁を行う「ゲームノック」が行われた。交代制のため出番のない投手陣と野手たちが手持ち無沙汰でグラウンドを見つめていた。すると三塁ベースコーチに入っていた元木コーチから「ナイスプレーの時はナイスプレーと言ってやれよ!」と怒声が飛んだ。

 これに選手たちは慌てて「ナイスプレー」と連呼。静かだったグラウンドに一気に活気が戻った。その後も元木コーチは「腹から声を出そうぜ!」「声が聞こえないよ!」とダメ出しを連発。

 現役時代は、隠し球を成功させるなど、とりわけ相手の隙を突くプレーに高い野球センスを発揮。そんな元木コーチは引退後、タレントとして活躍していたが、原監督からの入閣要請を受け指導者として初めて巨人のユニホームに袖を通した。今年8月のU12日本代表チームの監督を務め、世界3連覇を達成した同コーチは気付かされたという。

「プロは声が出ていない。プレーを声で指示するのは基本。小学生の時にできていたことがプロになると忘れてしまう。声がなくてもみんな次に何をやるべきか分かっているからだけど声で確認することが大切」(元木コーチ)

 けん制の際はベンチ全員で「バーック!」と走者への声かけを徹底。声を出すことで全員がプレーに集中しチームの一体感につながるという。

 元木コーチは午後からは室内練習場で吉川尚ら内野陣に鬼の形相で鋭いノックを打ち続けた。原監督も「一つのボールで一体感が出てきた。最初に比べたらすごく上がったと思うね。鬼軍曹がいるから」と元木コーチの存在感に目を細めた。指揮官の期待以上に元木コーチがチームに新風を呼び込んでいる。

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