松坂の推定年俸1500万円 中日「もう元取れた」

杉下臨時コーチ(中)、森監督(右)が見守る中、ブルペンで投球練習をする松坂

 推定年俸1500万円はもうペイできたということか――。中日にテスト入団した松坂大輔投手(37)が7日、沖縄・北谷キャンプで3度目のブルペン投球を行った。捕手を座らせ、真っすぐとカーブを交え今キャンプ最多となる66球を投げ込んだ。完全復活を期す平成の怪物が順調にペースを上げる中で、チーム内からは「もう元は十分取れた」との声が上がっている。

「先輩の顔を立てて67球にしてください」。ブルペン投球を終えた松坂が少年のように笑った。今キャンプ初めて受けてもらった横浜高の先輩である中野栄一ブルペン捕手(43)が1球多く勘違いしていたからだ。余裕の笑みは調整が順調に進んでいるからだろう。

 そんな松坂に対して、推定年俸1500万円はすでにペイできたとの声がチーム内で出ている。「元は十分取れた。この広告、宣伝効果は計り知れないよ」(チーム関係者)というのだ。

 平成の怪物の新加入でキャンプ初日には例年の倍近くの約200人の報道陣が駆け付けた。なかでも中日にとって大きいのがテレビでの報道だという。

「毎年、地元放送局こそ多少はテレビのニュースなどでキャンプの情報を流していたけど、全国放送ではほとんどうちは触れられなかった。ところが今年は松坂君のおかげで全国ニュースで取り上げられている。注目度が全然違うよ」(球団関係者)。松坂は「そのうち落ち着くでしょう」と話すが、連日の報道もあってフィーバーは落ち着くどころか日増しにヒートアップ。この日もウイークデーでは最多の3000人が押しかけ、グッズの売り上げも例年の倍近くを記録している。

 注目は松坂だけじゃない。「テレビのニュースでは松坂だけじゃなく、もう一本別のニュースを出してくれるところもある。これが大きい」と前出の関係者は言う。松坂のニュースとセットで昨季の新人王・京田やFA加入した大野奨など別選手が取り上げられ話題となっているのだ。

 森監督はあまりのフィーバーぶりに「これだけ(松坂を追いかけて報道陣が)大量に移動されると寂しがっている人もいる。がっかりしているところもあるでしょう」と心配するほど。ただ、野手の一人は「確かに(野手を見ている)報道陣の数は例年より少ないですね。でも全然気になりません。勝負はこの先ですから」とむしろ闘志を燃やす。思わぬところで相乗効果まで生んでいる。

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