M―1優勝ミルクボーイが流した涙 2年間“出世払い”にしてくれた理髪店で…

ミルクボーイの駒場孝(左)と内海崇

 「M―1グランプリ2019」で優勝したミルクボーイの内海崇(34)、駒場孝(33)の軌跡を追った番組「M―1アナザーストーリー」(土曜後11・15)が11日放送され、夢を叶えた2人と支え続けた人々との感動秘話が明かされた。

 決勝進出者が初出場7組とフレッシュな顔ぶれとなった今大会。だが、そのほとんどが芸人としては食べていけない現状だった。オズワルドの畠中悠(32)は六畳で3人暮らし。すゑひろがりずの南條庄助(37)は新聞社でアルバイト。ぺこぱシュウペイ(32)は飲食店でのアルバイトで生計を立て、相方の松陰寺太勇(36)も酒店でアルバイト。松陰寺は「僕らが優勝するなんて思っている人はいないと思うんですけど、大番狂わせを見せたいですね」とM―1ドリームへの思いを語った。

 プロになって12年のミルクボーイもアルバイトで生活費を稼ぐ日々。決勝1週間前まで駒場はジムで週4のアルバイト。1年前に結婚した妻も仕事を持つが「奥さんに頼っているのもアレなんで。奥さんのお父さんやお母さんにも、かっこいいいというか、ちゃんとした人と結婚したんだと思ってもらいたい」と語った。

 内海も中華の配達バイトが稼ぎのメイン。決勝前にはトレードマークの角刈りを整えるために、なじみの理髪店を訪問。76歳になる店主の小川さんは「お金あらへんというから、よし、そんなら出世払いやと。この2年間ぐらいタダ」にしていると告白。内海は帰り道で「マジでいい人っすよ。泣きそう…。まだ決勝終わってないのに…」と心ある人の励ましに感謝した。

 迎えた決勝。2人は会心の漫才を見せ「コーンフレーク」ネタで大会史上最高得点をマーク。ファイナルステージでは「最中」ネタでかまいたちぺこぱに勝ち過去最多5040組の頂点に立った。

 優勝後は一睡もせずに数々の番組にハシゴ出演。年をまたいで1月下旬まで一気にスケジュールが埋まる“時の人”になった。2人が大阪に帰ったのは決勝翌日の深夜。駒場は自宅で妻ゆきさんに迎えられるとホッとした表情を見せる。台所にはコーンフロスティの袋が飾ってあり、ゆきさんは毎日この袋にお祈りしていたという。駒場はスマホでM―1放送中に家族が歓喜する動画を見て笑顔で「よかった…」とつぶやくと、目には涙が。「うん…。よかった…」と、笑顔で見守る妻の前で泣き続けた。

 内海は2年間無料で髪を切ってくれた理髪店へ。店主の小川さんに「今日から金もらうで」と祝福されると「えー、今日から有料ですかあ」と困った顔を一瞬見せてから、笑顔で涙を流した。

 最後に2人が向かったのは、ネタを考えるために通い続けた大阪の喫茶店「珈琲館サモア」。有名人のサインが並ぶ壁には、2人が胸を張って書いたサイン色紙が1番高くに飾られた。

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