内田裕也 樹木希林さんとの最後の“共演”に「動揺を隠せませんでした」

ロック歌手・内田裕也(78)が14日、「京都国際映画祭」(よしもと祇園花月)で特別上映された「転がる魂・内田裕也 ザ・ノンフィクション」の舞台あいさつに車イスで登場。「先日他界しました樹木希林さんが解説(ナレーション)をしてました。ちょっと動揺を隠せませんでしたけど、一緒にスクリーンを見てくれてうれしかった」と、9月15日に75歳で亡くなった夫人の樹木希林(本名・内田啓子)さんを偲んだ。

「京都国際映画祭」で舞台あいさつする内田裕也(前)と崔洋一監督

映画は、昨年暮れに45回目を迎えた「ニューイヤーズワールドロックフェスティバル」に取り組む内田の1年間に密着。さらに波乱に満ちたロック人生を振り返ったもの。内田の日常に、40年来の親交がある崔洋一監督(69)に迫り、内田と希林さんの最後の“共演”が実現した。

映画の中では希林さんがナレーションで何度も登場した。希林さんが亡くなる約2カ月前の7月19日に収録されたもの。崔監督によれば「私の最後のナレーションよ、と希林さんが仰ってました。病気のことは分かってらした」と明かした。収録当日の希林さんは、体調は今ひとつだったようだが「非常にご機嫌だった。インタビューにも答えていただいた」そうで、収録後の編集中も「なんなら(内田との)ツーショットのインタビューもOK」と軽口を叩いてばかり。「最後のナレーションが裕也さんのドキュメンタリー。2人の縁みたいなものを感じた。40数年、別個には生きるけど、ともに生きてる感覚が2人の間にあったんではないでしょうか」と夫婦の印象を語った。

内田は映画の中で大阪・堺にある生家や自身が通った大美野幼稚園、大阪ミナミのジャズ喫茶「ナンバ一番」の跡地を巡るなど、昔を懐かしんだ。ジョー山中さん(11年8月死去)、安岡力也さん(12年4月死去)、桑名正博(12年10月死去)らとの交流について語るシーンや、ビートたけし(71)、佐川満男(78)が内田について語る場面も。東京都知事選に出た時の話、娘婿の本木雅弘(52)とのケンカも取り上げ、その度に希林さんが登場して「ホントに不思議な分かりづらい人。だけど、ホントは分かりやすい人」などと内田について語った。希林さんの最後のセリフは「きょうまでの人生、上デキでした。私はフッとお暇するかもしれませんが。裕也さんには“面白かったわね”と伝えました。裕也さんの魂が転がって、転がって、どこへ行くのかな」。内田はそのセリフに対して「ヤバい奴がおもしろい」と返した。

希林さんが亡くなってからちょうど1カ月。内田は前夜、京都入りし、京都国際映画祭は5回目の登場。「体調?大丈夫だよ」と答え、ファンのサインの求めにも気軽に応じていた。事務所関係者は「だいぶ元気になりました。歩くのも大丈夫じゃないかな?」と話していた。

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