窪田正孝、映画「本心」出演していた 役名伏せたエンドロール話題に

【モデルプレス=2024/11/14】俳優の窪田正孝が、現在公開中の映画『本心』に出演していたことが明らかとなった。

窪田正孝(C)2024 映画『本心』製作委員会


(写真 : 窪田正孝(C)2024 映画『本心』製作委員会)

◆窪田正孝、映画「本心」出演していた

日本映画界屈指の鬼才・石井裕也監督(『月』、『舟を編む』)の最新作『本心』が全国公開中。原作は、「ある男」で知られる平野啓一郎の傑作長編小説「本心」。池松壮亮を主演に迎え、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中泯、綾野剛、妻夫木聡、田中裕子らが集結。今からさらにデジタル化が進み、"リアル"と"リアルでないもの"の境界が曖昧になった少し先の将来が舞台となっている。物語の始まりは2025年。幸せそうに見えた母・秋子がなぜ自ら死を望んだのか…母親の本心を探るため、主人公の青年・石川朔也は不安を抱えながらも、AIに生前の母の情報を集約させ人格を形成するVF(ヴァーチャル・フィギュア)を利用し、仮想空間上に母を蘇らせる選択をする-朔也や彼を取り巻く人間の【心】と【本質】に迫る革新的なヒューマンミステリーである。

公開を迎え、「エンドロールを見てびっくり!」「え?どこに出ていたの?」「全然気が付かなかった!」など、SNS上を賑わせているのが、エンドロールに役名が伏せられた状態で登場する窪田の名前。この度、窪田が演じていたのは、著しく進化したテクノロジーが世界中を席巻していることを象徴する"AI役"であることが解禁。劇中では、時代の変化に彷徨う朔也(池松壮亮)に新たな時代の無慈悲な一面を感情ゼロで突きつけ、"悪気なく"朔也を追い詰めてしまう。

窪田が演じていたのは、本作の大きなテーマの一つとして描かれている“AI”の声。主人公の朔也が就く、遠隔で操作する依頼者に体を丸ごと貸し出し、指示通りに動く仕事“リアル・アバター”。自身のカメラ付きゴーグルと依頼者のヘッドセットを繋ぎ擬似体験を届けることで、依頼主はアバターの行動を自身のことのように体験できる。そのリアル・アバターたちを管理しているのが、人間ではなくAIなのである。劇中で窪田演じるAIは、依頼主からの心無いひとことや評価を、“悪気なく”感情ゼロ、明るい一定のトーンで朔也に突きつけ、一方的に追い詰めていく。

先日行われた舞台挨拶のQ&Aで、観客から窪田の出演について問われた池松は、「撮影時はスタッフの声を相手に演じていましたが、映画が完成したらまさかの窪田さんの声で…」と池松自身も驚いたことを明かしていた。『本心』の原作者・平野啓一郎氏が書いた「ある男」の映画に出演し、石井裕也監督がメガホンをとった『愛にイナズマ』では主演を務めた縁で、今回の窪田のサプライズ出演が決まったという。朔也が、自身の"本心"を見失っていくきっかけにもなってしまう重要なシーンでの贅沢な配役となっている。(modelpress編集部)

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