有村架純、坂口健太郎の現場での行動に「本当にびっくり」再共演までの5年で起きた変化【さよならのつづき インタビュー後編】
【モデルプレス=2024/11/10】Netflixシリーズ「さよならのつづき」(11月14日配信)でW主演を務める有村架純(31)&坂口健太郎(33)のインタビュー後編。再共演の2人が今作で気付いた互いの新たな一面、様々な経験を経てたどり着いた“悲しみの乗り越え方”とは。
◆有村架純、坂口健太郎の行動に驚き
― これまで何度も共演されているお二人ですが、今回の撮影中に知った新たな一面や印象の変化はありましたか?
有村:本当にびっくりしたことが1個あって(笑)!
坂口:なになに!?
有村:現場によくミニカップ麺が置いてあって(坂口が)お腹空いたときに食べていたんですが、先にスープを全部飲み干していて、麺だけを後で食べていたんです。そんな食べ方している人を初めて見て(笑)。
坂口:それが1番美味しい食べ方なんです!スープを全部飲むと麺がちょっと冷えるじゃないですか。僕は猫舌なので、それを一気に食べるのが好きなんです。
有村:そのスープは熱くないの?
坂口:熱い(笑)。それはなんか平気なんだけど……いや、でももうちょっとなんか(ほかのエピソード)ない(笑)?
有村:(笑)。でも新たな一面として一つ知ったことだったから(笑)。あとは元々すごく良い人で、もう本当にいつ会っても良い人なんですが、今回は「そして、生きる」(2019)で一緒になったときよりすごく背中が広い人になっていて、みんなを巻き込んでチーム一体にしてくれていました。
元々スタッフさんたちとコミュニケーションを取るのも上手だったし、スタッフさんたちとしゃべるのもすごく好きだったと思うんですけど、改めて「やっぱり健ちゃんってすごいんだな」と。人を取り込む力というか、それも決して計算で無理に頑張っている感じではなくて、「そのほうが自分も相手も気持ちいいじゃん」ってやっている行動だから、今回それは改めて思いました。いてくれてよかったなと。
坂口:背中を良くするにはね、1番は懸垂。
有村:懸垂ね(笑)。
坂口:プッシュの日と逆に引っ張る日で分けないと、背中はあんまり良くならないですね。
― 坂口さんはこういうジョークと真剣さのバランスもまた魅力ですよね(笑)。
有村:そうなんです(笑)。割といつもこうやってふざけてはいるんですけど、ピリッとした空気のときでもこうしてくれているから、スタッフさんたちもみんな和むし笑顔でした。
◆坂口健太郎、強い巻き込み力の裏に“目印”有村架純の存在
― 坂口さんから見て、有村さんの新たな一面はありましたか?
坂口:今彼女が僕の巻き込み力みたいなことを言ってくれたけど、やっていることはすごくシンプルだったんですよね。もちろん僕はすごくしゃべるのが好きだし、よく「段取りが段取りにならない」と言われるくらいふざけちゃうこともあって(笑)。何回も同じことをやると疲れちゃうから2回目ぐらいからもう全然違うセリフを言ったりするんですけど、彼女がさえ子としてカメラ前に立ってくれているからこそ人が集まってくるんですよね。僕はその集まってきたスタッフの方たちを外側からガシッとまとめればいいだけだった。そう考えると、僕がそうやってできたのも彼女が目印になってくれたからみたいなところはすごくあります。
◆5年前からの変化「軽やかさがあった気がします」
― 以前の共演のときからあえて変えたところはありましたか?
坂口:あんまりないかもしれないです。でも多分変わっているんだろうなと思います。自分で「架純ちゃんともう1回一緒にやるから変えなきゃ」と思ったことは正直ないけど、それぞれ「そして、生きる」のときから5年経ってじわっと勝手に意識の外で変わってきた部分もあるだろうなと。だから割とそのままだったよね。
有村:うん。でも今回はもうちょっとお互い軽やかさがあった気がします。2人とも30歳を過ぎたからなのかわからないけど…
坂口:僕はもう33歳なんです(笑)。架純ちゃんいくつ?
有村:私は来年の2月で32歳。
坂口:そうですか…(しみじみ)。
有村:結構深夜の撮影も多かったじゃん。
坂口:多かった!
有村:あれはやっぱりしんどかったよね(笑)。
坂口:しんどかったね(笑)。もう眠たいし(笑)。
有村:目のクマとかも気になって…(笑)。
坂口:あれも大変だったけど、僕が今回1番緊張したシーンは、大学の前で雨が降る中さえ子を走って迎えに行くところ。日本に数台しかない超大型扇風機を2台稼働させて台風のシーンを作って、あのときは本当に吹っ飛ぶかと思いました(笑)。
有村:ドリフやってるのかと思うくらいだったよね(笑)。
坂口:でもスタッフさんたちもびっしょびしょに濡れながら台風の雨を作ってくれて、だからどうしても現場に対して愛情が湧くんですよね。彼女もその愛情をとても出してくれる人だから、すごく良い空気感ができていたと思います。熱量のある意見を交わしながらも、良い感じでできました。
◆有村架純&坂口健太郎の悲しみを乗り越えた方法
― この作品では、登場人物が悲しみを乗り越えようともがく姿が描かれています。今同じように壁にぶつかっている読者に向けて、お二人の悲しみを乗り越えた方法を教えてください。
有村:忘れることはないけど、薄れさせることはできる。忘れよう忘れよう、蓋をしようと生きていたとしても、ふとした拍子にその蓋が開いちゃうときだって絶対にある。そのきっかけが誰かからの言葉なのか自分が見たものなのかはわからないですが、そのときに自分が冷静に「あのときこうだったな」と思えたら、私は「自分成長したな」と感じます。だから悲しみをなくそうとするのではなくて、上書きしていくことだと思います。
― ちょうど自分の気持ちが落ちている最中でも、次の日になったら仕事に行かなきゃいけない、というときもありますよね。そういうときの切り替えはどうされていますか?
有村:逆にありがたいことに自分には夢中になるお仕事というものがある。だから四六時中ずっと悲しみに明け暮れているわけではなく、ふとしたときに絶対忘れている瞬間もあります。そうやって何か自分のやるべきことが明日には待っているから、そのおかげで気付いたら乗り越えているという感じですね。だから何か自分が夢中になれるものを探すと近道かもしれないです。
― 坂口さんはいかがですか?
坂口:悲しみや悩みと自分が距離感を取ることかな。悲しい・苦しいときってその当事者であればあるほどそればっかり考えちゃうし、キツかったなって思い出がすごく残っちゃうけど、「やっぱりそれだけじゃないな」と思えた瞬間に乗り越えられる。多分それが距離感を取るということなんですが、人間ってそれだけじゃないんだよなってよく思うんです。
例えば恋人と別れちゃったとか親と喧嘩したとか、すごくキツイことや悲しいことがあって悩んでいて、もしかしたらその瞬間的にはその人の中で大部分を占めるダメージやストレスなのかもしれないけど、1回そこでちゃんと悩んでいる自分、悲しい自分と距離感を持つと、それだけじゃないということがもうちょっと情報として入ってくる。近くで見ていると狭い範囲しか視界に入らないけど、少し引いて見るともっと色々なものが見えるだろうから、距離感を持つことは意外と大事なんじゃないかなと思います。
しんどいなと思うことは当たり前だと思いますが、僕はどこかで「生きていられればいい」と思っちゃうところがあって。元気でいればいい、命があったら丸もうけというか。もっと色々な選択肢はあるけど、その選択肢は近すぎると見えないんですよ。そこでちゃんと距離を持って見てみると、自分にはこんなこともチョイスできるんだとわかると思います。
◆有村架純&坂口健太郎の夢を叶える秘訣
― モデルプレスのインタビューでは“夢を叶える秘訣”をお伺いしています。有村さんは2021年に「本当にやりたいことがあるのなら、なにかしらの犠牲は必ず生じるもの」「全てを手に入れることは絶対に無理。そういう覚悟を持った上で、自分がやりたいことを目の前に置いていく」、坂口さんは2019年に「あまり決めすぎず広く色んなものを見ること」と答えてくださいました。
有村:対極的だね(笑)。
坂口:そう(笑)?でもまぁ、確かにそうか。
― そこからこの数年で、夢を叶えるために「これも大事だな」と感じたことがあればお伺いしたいです。
坂口:僕は夢をあえてあまり明確に作らないタイプだという話をよくしていたんですが、あまり変わってないと思います。でも本当にここ最近で言うと、自分の拠点とするフィールドを変えることが意外と大事なんだなと思いました。僕はまだそれは実現できてはいないけど、東京じゃないところに住んでみようかなと思ったりしたんです。
有村:環境を変えるってことね。
坂口:うん。例えば何かの仕事をしていて、そこで苦しいけどずっと働いていけば、一応その仕事のレールに乗って歩いていくことはできる。逆にレールから出るのってめちゃくちゃ体力がいることだと思うんですよ。乗っていればいいだけなので。夢を叶えることに近いかはわからないけど、自分のパーソナルな部分をガラリと変えてみるというのが、もしかしたら今の僕には大事なことなのかなと思っています。
― 有村さんはいかがですか?
有村:夢を叶えるまでのプロセスにおいて何か失敗したとしても、何かのせい、誰かのせいにしない。もちろん人のせいにした方が楽だし自分が傷つかなくて済むけど、でもそれって根本的な解決に何もなっていないなと思うんです。だからやっぱり自分自身を常に見つめ直して、1個1個着実に紐解いていった方が、絶対夢を叶えるには近いなと。私はそのとき抱えている不安やストレス、自信がないという気持ちってすっごく美しいと思います。だから恐れることなく、人のせいにせず、夢を叶えていってほしいです。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆有村架純(ありむら・かすみ)プロフィール
1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年「ハガネの女」(テレビ朝日系)でドラマ初出演。近年の出演作にドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(TBS系/2022)「海のはじまり」(フジテレビ系/2024)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(2023)、映画「月の満ち欠け」(2022)「ちひろさん」(Netflix/2023)「ディア・ファミリー」(2024)など。2025年に出演映画「花まんま」「ブラック・ショーマン」が公開予定。
◆坂口健太郎(さかぐち・けんたろう)プロフィール
1991年7月11日生まれ、東京都出身。2014年、俳優デビュー。近年の出演作に、映画「余命10年」(2022)「サイド バイ サイド 隣にいる人」(2023)、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(2021)、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022)、ドラマ「Dr.チョコレート」(日本テレビ系/2023)「CODE-願いの代償-」(日本テレビ系/2023)、韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」(日本ではPrime Video独占配信)など。
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◆有村架純、坂口健太郎の行動に驚き
― これまで何度も共演されているお二人ですが、今回の撮影中に知った新たな一面や印象の変化はありましたか?
有村:本当にびっくりしたことが1個あって(笑)!
坂口:なになに!?
有村:現場によくミニカップ麺が置いてあって(坂口が)お腹空いたときに食べていたんですが、先にスープを全部飲み干していて、麺だけを後で食べていたんです。そんな食べ方している人を初めて見て(笑)。
坂口:それが1番美味しい食べ方なんです!スープを全部飲むと麺がちょっと冷えるじゃないですか。僕は猫舌なので、それを一気に食べるのが好きなんです。
有村:そのスープは熱くないの?
坂口:熱い(笑)。それはなんか平気なんだけど……いや、でももうちょっとなんか(ほかのエピソード)ない(笑)?
有村:(笑)。でも新たな一面として一つ知ったことだったから(笑)。あとは元々すごく良い人で、もう本当にいつ会っても良い人なんですが、今回は「そして、生きる」(2019)で一緒になったときよりすごく背中が広い人になっていて、みんなを巻き込んでチーム一体にしてくれていました。
元々スタッフさんたちとコミュニケーションを取るのも上手だったし、スタッフさんたちとしゃべるのもすごく好きだったと思うんですけど、改めて「やっぱり健ちゃんってすごいんだな」と。人を取り込む力というか、それも決して計算で無理に頑張っている感じではなくて、「そのほうが自分も相手も気持ちいいじゃん」ってやっている行動だから、今回それは改めて思いました。いてくれてよかったなと。
坂口:背中を良くするにはね、1番は懸垂。
有村:懸垂ね(笑)。
坂口:プッシュの日と逆に引っ張る日で分けないと、背中はあんまり良くならないですね。
― 坂口さんはこういうジョークと真剣さのバランスもまた魅力ですよね(笑)。
有村:そうなんです(笑)。割といつもこうやってふざけてはいるんですけど、ピリッとした空気のときでもこうしてくれているから、スタッフさんたちもみんな和むし笑顔でした。
◆坂口健太郎、強い巻き込み力の裏に“目印”有村架純の存在
― 坂口さんから見て、有村さんの新たな一面はありましたか?
坂口:今彼女が僕の巻き込み力みたいなことを言ってくれたけど、やっていることはすごくシンプルだったんですよね。もちろん僕はすごくしゃべるのが好きだし、よく「段取りが段取りにならない」と言われるくらいふざけちゃうこともあって(笑)。何回も同じことをやると疲れちゃうから2回目ぐらいからもう全然違うセリフを言ったりするんですけど、彼女がさえ子としてカメラ前に立ってくれているからこそ人が集まってくるんですよね。僕はその集まってきたスタッフの方たちを外側からガシッとまとめればいいだけだった。そう考えると、僕がそうやってできたのも彼女が目印になってくれたからみたいなところはすごくあります。
◆5年前からの変化「軽やかさがあった気がします」
― 以前の共演のときからあえて変えたところはありましたか?
坂口:あんまりないかもしれないです。でも多分変わっているんだろうなと思います。自分で「架純ちゃんともう1回一緒にやるから変えなきゃ」と思ったことは正直ないけど、それぞれ「そして、生きる」のときから5年経ってじわっと勝手に意識の外で変わってきた部分もあるだろうなと。だから割とそのままだったよね。
有村:うん。でも今回はもうちょっとお互い軽やかさがあった気がします。2人とも30歳を過ぎたからなのかわからないけど…
坂口:僕はもう33歳なんです(笑)。架純ちゃんいくつ?
有村:私は来年の2月で32歳。
坂口:そうですか…(しみじみ)。
有村:結構深夜の撮影も多かったじゃん。
坂口:多かった!
有村:あれはやっぱりしんどかったよね(笑)。
坂口:しんどかったね(笑)。もう眠たいし(笑)。
有村:目のクマとかも気になって…(笑)。
坂口:あれも大変だったけど、僕が今回1番緊張したシーンは、大学の前で雨が降る中さえ子を走って迎えに行くところ。日本に数台しかない超大型扇風機を2台稼働させて台風のシーンを作って、あのときは本当に吹っ飛ぶかと思いました(笑)。
有村:ドリフやってるのかと思うくらいだったよね(笑)。
坂口:でもスタッフさんたちもびっしょびしょに濡れながら台風の雨を作ってくれて、だからどうしても現場に対して愛情が湧くんですよね。彼女もその愛情をとても出してくれる人だから、すごく良い空気感ができていたと思います。熱量のある意見を交わしながらも、良い感じでできました。
◆有村架純&坂口健太郎の悲しみを乗り越えた方法
― この作品では、登場人物が悲しみを乗り越えようともがく姿が描かれています。今同じように壁にぶつかっている読者に向けて、お二人の悲しみを乗り越えた方法を教えてください。
有村:忘れることはないけど、薄れさせることはできる。忘れよう忘れよう、蓋をしようと生きていたとしても、ふとした拍子にその蓋が開いちゃうときだって絶対にある。そのきっかけが誰かからの言葉なのか自分が見たものなのかはわからないですが、そのときに自分が冷静に「あのときこうだったな」と思えたら、私は「自分成長したな」と感じます。だから悲しみをなくそうとするのではなくて、上書きしていくことだと思います。
― ちょうど自分の気持ちが落ちている最中でも、次の日になったら仕事に行かなきゃいけない、というときもありますよね。そういうときの切り替えはどうされていますか?
有村:逆にありがたいことに自分には夢中になるお仕事というものがある。だから四六時中ずっと悲しみに明け暮れているわけではなく、ふとしたときに絶対忘れている瞬間もあります。そうやって何か自分のやるべきことが明日には待っているから、そのおかげで気付いたら乗り越えているという感じですね。だから何か自分が夢中になれるものを探すと近道かもしれないです。
― 坂口さんはいかがですか?
坂口:悲しみや悩みと自分が距離感を取ることかな。悲しい・苦しいときってその当事者であればあるほどそればっかり考えちゃうし、キツかったなって思い出がすごく残っちゃうけど、「やっぱりそれだけじゃないな」と思えた瞬間に乗り越えられる。多分それが距離感を取るということなんですが、人間ってそれだけじゃないんだよなってよく思うんです。
例えば恋人と別れちゃったとか親と喧嘩したとか、すごくキツイことや悲しいことがあって悩んでいて、もしかしたらその瞬間的にはその人の中で大部分を占めるダメージやストレスなのかもしれないけど、1回そこでちゃんと悩んでいる自分、悲しい自分と距離感を持つと、それだけじゃないということがもうちょっと情報として入ってくる。近くで見ていると狭い範囲しか視界に入らないけど、少し引いて見るともっと色々なものが見えるだろうから、距離感を持つことは意外と大事なんじゃないかなと思います。
しんどいなと思うことは当たり前だと思いますが、僕はどこかで「生きていられればいい」と思っちゃうところがあって。元気でいればいい、命があったら丸もうけというか。もっと色々な選択肢はあるけど、その選択肢は近すぎると見えないんですよ。そこでちゃんと距離を持って見てみると、自分にはこんなこともチョイスできるんだとわかると思います。
◆有村架純&坂口健太郎の夢を叶える秘訣
― モデルプレスのインタビューでは“夢を叶える秘訣”をお伺いしています。有村さんは2021年に「本当にやりたいことがあるのなら、なにかしらの犠牲は必ず生じるもの」「全てを手に入れることは絶対に無理。そういう覚悟を持った上で、自分がやりたいことを目の前に置いていく」、坂口さんは2019年に「あまり決めすぎず広く色んなものを見ること」と答えてくださいました。
有村:対極的だね(笑)。
坂口:そう(笑)?でもまぁ、確かにそうか。
― そこからこの数年で、夢を叶えるために「これも大事だな」と感じたことがあればお伺いしたいです。
坂口:僕は夢をあえてあまり明確に作らないタイプだという話をよくしていたんですが、あまり変わってないと思います。でも本当にここ最近で言うと、自分の拠点とするフィールドを変えることが意外と大事なんだなと思いました。僕はまだそれは実現できてはいないけど、東京じゃないところに住んでみようかなと思ったりしたんです。
有村:環境を変えるってことね。
坂口:うん。例えば何かの仕事をしていて、そこで苦しいけどずっと働いていけば、一応その仕事のレールに乗って歩いていくことはできる。逆にレールから出るのってめちゃくちゃ体力がいることだと思うんですよ。乗っていればいいだけなので。夢を叶えることに近いかはわからないけど、自分のパーソナルな部分をガラリと変えてみるというのが、もしかしたら今の僕には大事なことなのかなと思っています。
― 有村さんはいかがですか?
有村:夢を叶えるまでのプロセスにおいて何か失敗したとしても、何かのせい、誰かのせいにしない。もちろん人のせいにした方が楽だし自分が傷つかなくて済むけど、でもそれって根本的な解決に何もなっていないなと思うんです。だからやっぱり自分自身を常に見つめ直して、1個1個着実に紐解いていった方が、絶対夢を叶えるには近いなと。私はそのとき抱えている不安やストレス、自信がないという気持ちってすっごく美しいと思います。だから恐れることなく、人のせいにせず、夢を叶えていってほしいです。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆有村架純(ありむら・かすみ)プロフィール
1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年「ハガネの女」(テレビ朝日系)でドラマ初出演。近年の出演作にドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(TBS系/2022)「海のはじまり」(フジテレビ系/2024)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(2023)、映画「月の満ち欠け」(2022)「ちひろさん」(Netflix/2023)「ディア・ファミリー」(2024)など。2025年に出演映画「花まんま」「ブラック・ショーマン」が公開予定。
◆坂口健太郎(さかぐち・けんたろう)プロフィール
1991年7月11日生まれ、東京都出身。2014年、俳優デビュー。近年の出演作に、映画「余命10年」(2022)「サイド バイ サイド 隣にいる人」(2023)、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(2021)、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022)、ドラマ「Dr.チョコレート」(日本テレビ系/2023)「CODE-願いの代償-」(日本テレビ系/2023)、韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」(日本ではPrime Video独占配信)など。
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11/10 07:00
モデルプレス