WEST.改名後初ツアーでデビュー10年の軌跡辿る “5年ぶり”コントコーナーで笑い絶えず【「AWARD」ライブレポート/挨拶全文】

【モデルプレス=2024/05/05】WEST. が5月4日、『WEST. 10th Anniversary LIVE TOUR AWARD』の横浜アリーナ公演を開催。ここでは、横浜公演の最終日の様子をレポートする。(※ネタバレあり)

WEST.(提供写真)


(写真 : WEST.(提供写真))

◆WEST.、グループの二面性魅せる

2024年4月23日にCDデビュー10周年を迎えたWEST.が、9都市33公演、計34万6千人を動員するアリーナツアー『WEST. 10th Anniversary LIVE TOUR AWARD』。2023年10月のグループ改名後初となるライブで、演出は藤井流星が担当した。

アワード会場をモチーフにしたメインステージの赤い舞台幕から「俺たちがWEST.!」と声を上げて登場した7人。重岡大毅が「横アリ『AWARD』ラスト!ただのライブはしないぜぇ」と宣言したあと、恒例の「せーの」という掛け声に反応したファンの「ええじゃないか」というレスポンスにより、デビュー曲「ええじゃないか」を生バンドを引き連れてパフォーマンスした。

2024年3月にリリースした10周年記念アルバム『AWARD』のリード曲である「AWARD」「REWARD」も披露。10周年を祝う明るく元気な「AWARD」と、今のWEST.だからこそ表現できるクールで野心剥き出しの「REWARD」で、グループの持つ二面性を存分に魅せた。

さらに、アルバム『AWARD』の制作にあたり事前に行った「10th Anniversary AWARD <楽曲投票>」で“MVが観たい楽曲”の投票1位に選ばれた「セラヴィ」をWEST.のイメージとは一線を画して無機質な世界でセクシーに、“最強ラブソング”1位に選ばれた「何万回だって『君が好き』」を爽やかな白衣装で歌い上げる。今回のライブで初パフォーマンスとなる「絶体絶命」は上下左右4面のLEDに囲まれながら、アグレッシブなダンスでファンの視線を奪った。

◆ライブで“5年ぶり”コント披露

また、「LIVE TOUR 2019 WESTV!』以来5年ぶりとなるライブでのコントコーナーも。今回披露したのは、WEST.が長きに渡りストーリーを展開しているコント「中間ん家物語」。小学生になった三男・のぞむ(小瀧望)が天才発明家へ成長しているところからスタートし、のぞむが開発した“こたえたくな〜るライト”を軸にコントを展開していく。長男・崇裕(濱田崇裕※「濱」は正式には異体字)が次男・だいき(重岡)にライトを向け「コウメ太夫さんのモノマネしたくな〜る」と“こたえたくな〜る”の用途を無視した言葉を唱えると、だいきは甲高い声で「チャンチャカチャンチャン…」とリズムに乗り「公演で散歩をしていたら〜犬がいました〜チクショー!」とコウメの十八番ネタを披露。その後、だいきはおじいちゃん・桐山照史に対し「パンパカパ〜ン!パ〜ン!ってやりたくな〜る」「“公演で散歩をしていたら〜”の続きをやりたくな〜る」などと無茶振り。だいきの「パンパカパ〜ン!パ〜ン!」を振り切って再現した桐山は「公演で散歩をしていたら〜家がわからなくなりました〜チクショー!」とコウメのリズムネタもやり遂げ、会場は笑いに包まれた。

◆WEST.、楽器演奏で楽曲アレンジ

「あじわい」では重岡がピアノ、中間淳太がグロッケンシュピール(鉄琴)、桐山がパーカッション(カホーン)、濱田と神山智洋がアコースティックギター、藤井がタンバリン、そして小瀧がシェイカーを演奏し、アコースティックのあたたかな空気を作る。「しらんけど」の曲振りでは、小瀧が5月15日にデビューする後輩グループ・Aぇ! groupの名前を上げ「ちょうど俺たちがデビューしてから10年経った今、彼らがデビューするんだよ。まじで熱い応援しようぜ」「その気持ちを歌に…」と曲紹介。メンバーから総ツッコミされる中、小瀧は「炎のように燃えたぎったこの熱い魂を彼らに届けたいと思います。全力でやります。聴いてください『しらんけど』」とユーモア溢れる曲振りを突き通し、パフォーマンス後には「Aぇ! group頑張れ!」と“Aぇポーズ”でエールを送った。同楽曲では、中間と藤井がサックスを担当。中間のサックス演奏もままならない曲中の怒涛の「知らんけど」ツッコミにも笑いが起きていた。

WEST.のライブでは定番となったバンドを背負って熱唱するロックコーナーでは、会場のボルテージも最高潮に。会場全体を巻き込む「エイ、エイ、オー」からの曲始まりが印象的な「超きっと大丈夫」は頑張る人を“超全肯定”する応援歌。作詞・作曲を担当した重岡のメッセージを、7人全員が魂込めて届けた。途中、重岡の「WEST.のみんな大集合〜!」という掛け声を合図に音楽がストップする場面も。全員で一度深呼吸したあと、再び熱い想いを乗せて歌い切った。

◆WEST.、10年の軌跡背負い歌唱

本編ラストの挨拶は神山が担当。「僕たちライブがすごい好きで、空間が本当に楽しくて。『1番好きなお仕事は何ですか?』って聞かれたら『ライブ!』っていう風に言えるぐらい本当に好きな空間なんです」とライブへの思いを語り、「ライブっていうものは、皆さんの存在は本当に欠かせない、本当に大切な大きい存在です」とファンに感謝。「手探りの状態でこの10年間ずっとやってきて、これから先もそれが続くんですけれども、それが皆さんの楽しいって思ってもらえるような、1つのきっかけになればいいなという思いを込めて、僕たちこのステージに立ち続けますので、これからもWEST.の応援よろしくお願いします!」と続け、「一度きりの人生、思い返した時に後悔がなけりゃ万々歳!それぞれの人生、俺たちの人生、皆さんの人生、それぞれ1人1人の人生を心から愛してあげてください!」と自身作詞・作曲の「KNOCK OUT」の歌詞を交え、メッセージを送った。

その後、「10th Anniversary AWARD <楽曲投票>」で“好きな楽曲”1位に輝いた「アンジョーヤリーナ」を10年間のメンバーの軌跡の映像を背負って披露。濱田が「皆さん僕たちはまた必ず会えますよ!絶対会えますからねー!」、藤井が「10年間本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします!またね」、重岡が「健康だったら何でもOKです!また会いましょう!」などと挨拶をして本編を締めくくった。

アンコールでは、7人がそれぞれメンバーカラーのロゴが装飾されたトロッコに乗り、上段のファンに接近。最新曲「ハート」も披露し、WEST.らしい力強いパフォーマンスで魅了した。最後は「俺たちが〜?」という藤井の掛け声に、会場が一体となって「WEST.!」とレスポンス。約2時間30分のライブには、10年間の軌跡と、“オールラウンダー”WEST.の魅力がたっぷりと詰まっていた。

なお、同公演では2年ぶりとなる3大ドームツアー(大阪・福岡・東京)の開催も発表した。(modelpress編集部)

◆神山智洋公演挨拶全文

この挨拶はいつもくじ引きで決めるのですが、昨日の1回目と2回目も私が引きまして、本日この横浜アリーナの最終公演も私が引きまして(笑)。僕たちライブがすごい好きで、空間が本当に楽しくて。「1番好きなお仕事は何ですか?」って聞かれたら「ライブ!」っていう風に言えるぐらい本当に好きな空間なんです。でも、その空間ってこの横浜アリーナで言うと1万5千人の方に集まっていただいてこそ実現する、皆さんに足を運んでいただけるからこそ実現する。そして、これを全国回らせてもらう、会場に来てもらう皆さんのおかげでライブが成立する。だからライブっていうものは、皆さんの存在は本当に欠かせない、本当に大切な大きい存在です。一緒に作り上げていってもらってるなっていう風な、本当に感謝してます。これからも僕たちWEST.、正解とか不正解とかって、ほんまにやってみないと分かんないことばかりで、間違いやったかなってことも、自分たちで正解にしていかなあかんこともたくさんあるし、正解やと思って信じたことが、やっぱり不正解やったみたいな、手探りの状態でこの10年間ずっとやってきて、これから先もそれが続くんですけれども、それが皆さんの楽しいって思ってもらえるような、1つのきっかけになればいいなという思いを込めて、僕たちこのステージに立ち続けますので、これからもWEST.の応援よろしくお願いします!一度きりの人生、思い返した時に後悔がなけりゃ万々歳!それぞれの人生、俺たちの人生、皆さんの人生、それぞれ1人1人の人生を心から愛してあげてください!

◆メンバーコメント

10周年を迎えた今の気持ち・今回のライブの感想

<重岡大毅>
10周年はあっという間な気もするけど、やっぱり長かったです。自分でやってみて思いますが、グループに限らず、仕事や子育てなど何かをずっと続けている人ってすごいなと感じます。ライブは毎回毎回発見があったり、毎公演手応えが違うので、相変わらず10年経った今でもずっと魅了されています。ライブが続けられることに本当に感謝です。

<桐山照史>
10年間何かを続けるってすごく貴重な体験だなと大人になって改めて感じました。個人的には今年に入って体調崩したりと、色々なことを考える時間があった中で、やっぱりステージの上に立たせてもらえること、自分の帰る場所をファンの皆さんが作ってくれていたということに本当に感謝しています。今後15周年、20周年もメンバー7人とスタッフさんとファンの皆さんと新しい景色を見ていきたいとシンプルに思えるライブになりました。

<中間淳太>
まずは誰1人かけることなく10周年を迎えられて嬉しいです。この10年は長かったようであっという間でしたね。今回のライブはそんな10年間をギュッとまとめたライブにしようということで、昔懐かしい曲も入れています。今は藤井が演出を担当していますが、以前は僕も演出をやっていたので、藤井をサポートする形で今回参加できて、より10周年を感じることができました。

<神山智洋>
早いなと思いつつ、思い返すとこれまで色々な可能性を探っていく中で悩んだ時期もありました。でもファンの皆さんはそれを全て受け取ってくれて、月並みですが、7人だけじゃここまで来れなかったと思います。ファンの皆さんの応援があってこその僕たちです。これが決してゴールじゃないので、10年頑張った先の11年目もその先も、まずはファンの皆さんに楽しんでもらえることを考えつつ、その中に僕たちの好きなことややりたいこともうまく表現していきたいと思います。

<藤井流星>
もう10年かという気持ちもありますが、振り返るとちゃんと10年分の色んな思い出があります。ライブ中よくメンバーの顔を見ますが、年々ライブしている時のメンバーの表情がよくなっていっていますね。ほんまに楽しそうにしている顔を見るとみんな10年経ったからこその表情だなと感じます。そういう光景が好きです。

<濱田崇裕>
10年経ったなんて信じられないです!でもびっくりするぐらい早かったとも思います。何よりメンバー7人誰も欠けることなく続けられていることが一番良かったと思います。アリーナツアーは日々楽しいです!ライブ中メンバー同士で目が合うとすごくいい表情をしていますね。ファンのみんなもそれを感じてくれていると思います。また、ファンの皆さんが喜んでくれている顔を見ると、10年経ったんだなと月日を感じます。

<小瀧望>
10周年多忙です!特にデビュー日当日は10年前のオフが嘘かと思う嵐のような1日でした!でも誰1人欠けることなく10周年を迎えられたことがすごくいいことだと思います。ファンの皆さんをはじめ、関係者の方々など本当にたくさんの方に祝っていただいたので、そこでじんわり10周年を感じました。ライブでも懐かしい曲をやっているのでエモさを感じつつ、10年を噛み締めながら歌っていました。

【Not Sponsored 記事】

ジャンルで探す