吉田志織、関ジャニ∞大倉忠義に恋する役も、現実では「苦手なタイプ」

「何度もテイクを重ねる怖さはあるのですが、OKが出るとすごく嬉しい」と屈託ない笑顔で語った女優・吉田志織。高校卒業後、北海道より女優を目指して上京した彼女は、最新作『窮鼠はチーズの夢を見る』で名匠・行定勲監督の現場を経験。非常に大きな学びがあったという――。


■行定組のプロフェッショナルさに脱帽


吉田演じる岡村たまきは、関ジャニ∞の大倉忠義扮する大伴恭一の会社の後輩で、彼に恋心を抱く女性。原作や台本を読んだ際、「たまきは性格も明るく天真爛漫、素直で人を思いやれるいい子」と感じたというが、一方で「恭一に対してはしたたかで女性っぽい部分もある。そのギャップをどう演じるか考えました」と役へのアプローチ方法を語る。


行定組と言えば、役者に考える時間を与えてくれる、とても丁寧な現場という声をよく聞く。吉田も「何度もテイクも重ねると聞いていたので、すごくピリピリした現場なのかなと想像していた」と作品に入る前の印象を述べるが、「テイクは重ねるのですが、スタッフさんを含め、みなさんとても明るくて、いい雰囲気。各部署の連携も取れていて、こちらもお芝居に集中できるのがありがたかった」とプロフェッショナルな現場に脱帽したという。



テイクを重ねることは、俳優にとってはプレッシャーになることもある。「私も何度もやらせていただきました」と語ると「確かに怖いという気持ちもありますが、それだけ何度も考える時間を与えてくれるのはありがたい。最終的にOKをもらえたときの喜びは大きく、それがこの仕事の醍醐味だと感じています」と笑顔を見せる。


■みんなに優しい人は、実は冷たい人


吉田扮するたまきが恋をする恭一は、優しいがとにかく優柔不断で、誰にでもいい顔をする。「私個人としては苦手なタイプ。せっかちなので優柔不断は嫌です」とキッパリ。続けて「もちろん優しいところはあるのですが、私はみんなに優しい人って、逆に冷たい人だと思うんです」と恋愛観を明かす。

そんな恭一に、成田凌演じる今ヶ瀬渉は猛烈なアプローチを見せる。しかし、その恋が成就するのは果てしなく厳しい。


「人それぞれ基準は違いますが、心底惚れた人ができたとき、どうしてもあきらめきれない場合、固執してしまうのは分かります。しかも今ヶ瀬は学生時代から恭一のことが好きだったけれど、手に入らなかった。ある意味で本能ではないですが、得られなかった獲物を仕留めたいという気持ちはあるのかなと思います」と共感できる部分があるという。


■シーンが変わってもしっかりと気持ちや感情を残せる女優が目標


大倉とのシーンが多かった吉田。「現場では完璧に恭一だった」と大倉の役作りに脱帽する一方、芝居に関してお互い話をすることはなかったという。「撮影の合間の時間は『私が高校のとき学校祭で、関ジャニ∞さんの曲を使ってみんなで踊ったのがいい思い出でした』とか出身地の話とか、たわいのない会話をしていました」と撮影現場でのエピソードを披露してくれた。

大倉のほかにも、映画『チワワちゃん』で共演した成田らと芝居をして多くの刺激を受けたという吉田。本作の現場では、まだまだ苦しいことも多々あったというが「ほんの少しだけ、現場で考える余裕ができたのかなと思いました。いままでで一番大変な現場でしたが、自分のこともより客観的に見ることができた撮影だったと思います」と手応えをつかんだ模様。


作品を重ねることで、より理想の女優像も明確になってきた。「シーンが変わって自分がいなくなっても、しっかりと気持ちや感情を残せる人。私は深津絵里さんに憧れているのですが、深津さんのお芝居ってそういう感じがするんです。それだけ役に説得力を持たせられる女優さんになりたいです」と未来に思いを馳せていた。


取材・文:磯部正和

カメラ:秋葉巧


【衣装クレジット】

アクセサリー / ete

問い合わせ:0120-10-6616



『窮鼠はチーズの夢を見る』

9月11日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

出演:大倉忠義 成田凌 吉田志織 さとうほなみ 咲妃みゆ 小原徳子

原作:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」(小学館「フラワーコミックスα」刊)

監督:行定勲

脚本:堀泉杏 音楽:半野喜弘

配給:ファントム・フィル

映倫区分:R15

©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会


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