「嵐」“復活”の行方は?…記念日に5人集合も手と声だけでライブなどの発表ナシ…数々の“再始動示唆”はなんだったのか
11月3日にデビュー25周年記念日を迎えた「嵐」。この日、ライブなど再始動の発表が期待されていたが、具体的な発表はなく、ファンは肩透かしを食らった。今年に入ってからさんざん復活が匂わされていたのだが……。その“匂わせ”を振り返ってみたい。
約4年ぶりに5人揃いぶみが見られたが…
大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人組国民的アイドルグループ「嵐」。
大野の芸能活動休止に伴い2020年末でグループ活動を休止していたが、デビュー25周年記念日だった11月3日に、ひさしぶりに5人集合した動画が有料ファンクラブサイトにて公開された。
もちろん約4年ぶりとなる5人揃っての登場に歓喜したファンは多かっただろうが、同じぐらい消化不良で肩透かしを食らった気分になったファンも多かったことだろう。
というのも、公開された動画にはたしかに大野も登場しているのだが、なんと5人全員が手元の映像と声のみの顔ナシ出演。しかもファンへの感謝の想いなどを語るだけで、復活ライブといった具体的な活動の発表がなかったのだ。
昨年の段階では、今年の11月3日に復活ライブが開催されるのではないかという期待感もあったが、その希望は今年春ごろにほぼ実現不可能となっていた。
10月31日から11月2日の期間で、松本が出演する舞台『正三角関係』のロンドン公演が発表されていたからである。
ただ復活ライブはなくとも、11月3日に5人全員が顔出しで登場し、活動再開を発表するなどのサプライズがあるのではないかと直前まで期待されていたが、その望みは脆くも崩れ去ったのだった。
4月には5人全員で「未来を描くための準備」と発信
ファンが勝手に期待したのであれば、「嵐」メンバーに非はないだろう。しかし客観的に見て、今年に入ってからグループとしてもメンバー個々でも、たびたび復活を匂わせていたのだ。
やはり一番大きかったのは、メンバー5人の連名で発表された4月の「株式会社 嵐」設立だろう。
5人で会社を立ち上げたことや今年が25周年であることに触れたうえで、次のようなメッセージを発信していたのである。
《これまで以上に主体性をもち、これまで以上に主体的に判断をし、これまで以上に主体的に行動したい。 そして何よりも、日々応援して下さるファンの皆さまに、より近くに感じてもらいたい。より積極的でありたい。 そんな想いから5人で何度も何度も話し合い、会社を設立致しました。》
具体的に活動再開を明言したわけでもないし、時期がいつになるか言及したわけでもない。…が、25周年であることを強調しつつ《より近くに感じてもらいたい》という言葉のほかにも、《未来を描くための準備を進めていけたら》といった言葉もあったため、ファンは否が応でも期待させられていたわけだ。
大野は「深刻じゃない感じで今後も話し合っていく」
グループ全体の声明だけでなく、5月には活動休止してから初めて、大野がメディアの取材に応じたことも大きな話題に。
大野は週刊誌『女性セブン』のインタビューに笑顔で快く対応したとのこと。そのなかで、今年に入ってから何度も5人で集まっていることを明かし、今後のグループ活動について次のような発言をしていた。
「いま明言はできないけど、必ず5人で集まって話をします。それほど深刻じゃない感じで今後も話し合っていくと思いますよ」
このように、メンバー全員でたびたび集合していることや、再始動について“深刻じゃない感じ”で語り合っていることなど、ファンにとってポジティブに受け取れる発言が多数あったのだ。
二宮は復活ライブを“タイミング次第でやる”と発言
そんな大野の発言以上に、復活を匂わせたのが二宮だった。
今年7月に放送された特番「『二宮孝太郎』×『それSnow Manにやらせて下さい』合体SP」(TBS系)内の、Snow Manの面々とお酒を飲みながら語り合うトークコーナーでの一幕。
Snow Manたちから「嵐」でライブをしないのかと問われた二宮は、次のように語ったのである。
「いや…やるんじゃない?」、「タイミング次第じゃない?」
ライブといった具体的な活動について、メンバー本人の口から前向きな発言が飛び出したのは、おそらく初めて。
二宮も時期について語ったわけではないが、デビュー25周年記念日が迫る時期に“タイミング次第でやる”と発言すれば、ファンたちが11月3日に再始動の正式発表があると期待を寄せてしまうのは、仕方がないことではないだろうか。
――繰り返すが、グループとしてもメンバー個々でも、再始動を明言したわけではないし、ましてや具体的な時期についても語っていない。
けれど、ファンが期待をしてしまうような発言が数々あったのも事実なのだ。
「嵐」メンバーとしては“復活するする詐欺”なんて言われるのは不本意だろうが、これだけさんざん匂わせておいて肝心の11月3日になんの発表もなしでは、落胆・失望したファンが多数出たのも否めないところ。
来春にライブが開催されると報じているメディアもあるが、いずれにしても復活を待ち焦がれているファンのため、一日でも早く具体的に再始動を発表してあげてほしいものである。
文/堺屋大地 写真/Shutterstock
11/07 17:00
集英社オンライン