“ハリポタ”スタジオツアーにサプライズ登場! “ロン”=ルパート・グリント、そのハリポタ愛あふれるコメントを振り返る

映画製作の舞台裏を覗ける、これまでにない施設、『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリー・ポッター-』。現在、スタジオがクリスマス仕様となった<ホグワーツ・イン・ザ・スノー>が開催中(2025年1月5日まで)だが、11月12日、「スタジオツアー東京 ホグワーツ・イン・ザ・スノー 大広間ライトアップセレモニー」が開催され、スペシャルゲストが登壇した。日本からは「ハリポタ大好き!」を公言している女優の浜辺美波、イギリスからは何とロン・ウィーズリー役のルパート・グリントが姿を見せた。彼の来日はこのときまで隠されていたので、会場にいたポッタリアンたちは本当にびっくり。会場は驚きと歓喜の声に包まれ、グリント自身も満面の笑みで手を振ってみせた。

グリントと浜辺には杖が渡され、ふたりが「ルーモス(光よ!)」という呪文を一緒に唱えると大広間が美しくライトアップ。一気にクリスマス気分が加速した。そしてグリントがクリスマスツリーの下に置いていた箱を浜辺にプレゼント。中には1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)の原作でハリーがロンのママにもらった“H”のイニシャルが編み込まれた手編みのセーターが! 感激した浜辺は「(名前が)浜辺でよかった。着れないから、額に入れて飾ります!」ととても嬉しそう。グリントは「『賢者の石』の談話室でプレゼントを開けるシーンは、クリスマスになると必ず思い出す」とニッコリ。

グリントの来日は「東京コミックコンベンション2019」以来5年ぶりだが、この“全部ハリー・ポッター”の施設では初めて。現在は結婚もし一児の父親になり、外見もちょっとおじさんになってしまったが、このときばかりは当人もファンたちもロン・ウィーズリーの気分になっていた。

グリントがロンの役を射止めたのは原作ファンが嵩じてのこと。ビデオを送り、それがきっかけで起用されることになった。ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフはすでに子役として活躍し、ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンも幼い頃から女優を目指し演劇の経験もあった。ルパートだけが純粋に小説世界に憧れてロンを演じたことになる。しかも「ロンが大好きなんだ。赤毛のところも、大家族のところも僕と同じ。だから、とても親しみがあり、ずーっと僕のお気に入りのキャラクターであり続けたんだ。もし、もう一度選ぶチャンスがあっても、僕は絶対ロンを選ぶ」というほど。

『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)の頃のダニエル・ラドクリフ(中央)、エマ・ワトソン(左)、そしてルパート・グリント
Photo:AFLO

1作目公開時のインタビューでは、将来何をやりたいかという質問に「アイスクリーム屋!」と元気に答えていたグリントも、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)のときは「(シリーズが)すべて終わってしまうととても悲しい気分になると思う。だって10歳のときから、ここでみんなと一緒に歳を重ねてきたからね。でも、この数年で演技の面白さが分かったから、これからもずっと役者を続けていきたいんだ。アイスクリーム屋はプランBになったよ(笑)」とジョークを交えた返答。

シリーズ3作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)の頃、ティーンに成長しお年頃になった3人
Photo:AFLO

最近のグリントはM・ナイト・シャマランがエグゼクティブプロデューサーを務めるAppleTV+のドラマシリーズ『サーヴァント ターナー家の子守』(19~23)で重要な役を演じ、その実力を証明。シャマランと意気投合したのか、彼の映画監督作『ノック 週末の訪問者』(23)でも謎めいた男の役で出演して強い印象を残している。これからの映画作品にはフィンランド出身のフィルムメーカー、ハンナ・ベルイホルムによるミステリアスなドラマも予定されていて、そのキャリアは順風満帆。プランBは必要ないということだ。

取材・文:渡辺麻紀

<イベント情報>

「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 -メイキング・オブ・ハリー・ポッター」
クリスマスシーズン限定特別企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」

開催中~2025年1月5日(日)

【実施内容】
「大広間」「ホグワーツ城の模型」の特別装飾
その他、クリスマス・ライトアップ(屋外エクステリア、館内ロビーなど)

特設サイト:
https://www.wbstudiotour.jp/hogwarts-in-the-snow-2024/

公式ウェブサイト:
https://www.wbstudiotour.jp/

Warner Bros. Studio Tour Tokyo – The Making of Harry Potter.

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