『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』渋谷・ヒカリエホールで ミュシャの作品世界を堪能できる没入体験型展覧会

渋谷ヒカリエ9Fにあるヒカリエホールにて、2024年12月3日(火)より、『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』が開催される。

「グラン・パレ・イマーシブ」とは、フランス国立美術館連合に所属するパリのグラン・パレの子会社でデジタル展示の制作、運営、配信を専門とする組織。2022年9月からは、パリのオペラ・バスティーユ内にデジタル展示のための恒久的な会場を設立し、イマーシブ展覧会を開催している。

そのグラン・パレ・イマーシブとミュシャ財団が監修する同展は、イマーシブ映像を中心に、アール・ヌーヴォーの巨匠アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)の人生、画業、後世への影響などを、学術的な視点と多彩な演出で紹介する日本初開催の展覧会だ。第1章では、しなやかな曲線と花々に彩られたミュシャ特有の甘美な女性像はもちろんのこと、写真・資料をもとに再現された1900年パリ万博でのボスニア・ヘルツェゴビナ館の内装、晩年、祖国チェコで打ち込んだ連作〈スラヴ叙事詩〉が、高さ約6mものプロジェクションに投影され、イマーシブな空間の中で、ミュシャの作品世界を堪能できる。

パリ展会場風景 ©2024 Mucha Trust-Grand Palais Immersif アルフォンス・ミュシャ《ジスモンダ》(部分) 1894年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 ©2024 Mucha Trust

ミュシャが参加した1900年のパリ万博に関しては、万博用に装飾されたセーヌ河畔の当時の風景や、ボスニア・ヘルツェゴビナ館の内装を、写真や資料をもとに再現。後者は現在残っていないだけに、非常に貴重な映像となる。また、ミュシャといえば、大女優サラ・ベルナールが演じた戯曲『ジスモンダ』のポスターを描いたことで一躍時代の寵児になったが、彼の名だたるポスターの世界が、実在の俳優が再現した3Dアニメーションで展開される第4章も見ごたえあり。また本展のテーマごとに、パリの調香師が特別に作り出した香りも楽しめる。

ミュシャの世界に時空を越えて没入できる、新たな展覧会をお楽しみあれ。

パリ展会場風景 ©2024 Mucha Trust-Grand Palais Immersif アルフォンス・ミュシャ《モナコ・モンテカルロ》(部分) 1897年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 ©2024 Mucha Trust

<開催概要>
『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』

会期:12月3日(火)~2025年1月19日(日)
会場:ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)
時間:11:00~20:00、12月31日(火)のみ18:00まで(入場は閉場30分前まで)
休館日: 12月19日(木)、1月1日(水・祝)
料金:一般2,900円(土日祝は3,300円)、大高2,000円(土日祝は2,400円)、中小1,200円(土日祝は1,500円)
チケット:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2454929
公式サイト:
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_mucha/

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