舞台『有頂天家族』が新橋演舞場にて開幕 舞台写真&キャストコメント到着

舞台『有頂天家族』が、11月3日東京・新橋演舞場にて開幕。舞台写真と初日前日に行われた囲み取材での出演者らのコメントが到着した。

原作は、シリーズ累計55万部を誇る森見登美彦の同名人気小説。京都を舞台に、狸・天狗・人間が繰り広げる奇想天外、波乱万丈な物語をストレートプレイとして舞台化された。

出演は、歌舞伎界の次代を担うホープ中村鷹之資と、舞台・ドラマ・バラエティとマルチに活躍する濱田龍臣が、Wキャストで主人公・下鴨矢三郎を務める。また、渡部秀、若月佑美、池田成志、相島一之、檀れいと、実力派が多彩に集結。演出は、新作歌舞伎からミュージカルまで数々の話題作を手掛けてきたG2が手掛けた。

舞台『有頂天家族』は、11月11日(月) まで東京・新橋演舞場、11月16日(土) から23日(土・祝) にかけて京都・南座、11月30日(土)・12月1日(日) に愛知・御園座にて上演される。

<スタッフ・キャスト コメント>
■中村鷹之資
今回、森見先生の『有頂天家族』という作品が舞台化をするということで、原作を読ませていただきました。本当に素敵な作品で、これが舞台になったらどうなるんだろうと私自身もわくわくしながらお稽古に臨ませていただきました。
歌舞伎以外の舞台に出演するのが初めてで、実は本当にドキドキして、もう何が不安なのか分からないぐらい心配なんです(笑)。お稽古でも台本を握る手が震えるほどだったんですが、共演者の皆さんが暖かく迎え入れてくださったので、稽古場の雰囲気にもすぐ馴染むことができました。初日を迎えることができるのは皆さんのおかげだと感謝しております。そして何より演出をしてくださったG2さんのおかげでもあります。私自身初めての挑戦となりますが、個性豊かなキャラクターばかりが登場する面白い作品ですので、皆さん是非楽しんで「面白きことは良きことかな!」と帰っていただけると嬉しいです。

■濱田龍臣
1カ月ほどの稽古期間を経て、各々スタッフさんをはじめキャストの皆さんがつくってこられた素敵な舞台を、いよいよお客様に観ていただけるのだなと。鷹之資さんには良くしていただいて、年齢が近いので台詞の言い方だったり、舞台上での立ち振る舞いだったりと、細かいところまで相談もしました。稽古場では皆でお互いに意見を出し合い、スタッフの皆さまや演出のG2さんともいろいろなお話をさせていただきながらつくりあげてきた作品です。是非劇場に足をお運びいただいて、「面白きことは良きことかな!」と思っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

■若月佑美
私自身の話になってしまうんですが、新橋演舞場に立たせていただくのが初めてで。最初に台本いただいたときに“すっぽんから登場”とか“七三”といった知らない用語があり、そこの勉強からスタートでした。初めてのことをたくさん体験できて嬉しいですし、貴重な経験をさせていただいているなと実感しながらお稽古に励みました。弁天という役は簡単に言ってしまうとミステリアス。言動が軽く見えたりするけれど、実は色々なことを考えているのではと思っていて。毎日たくさん頭を悩ませながら、カンパニーの皆さんに支えていただきました。
主演のおふたりが楽しく現場をつくってくださったので、私も楽しく稽古をさせていただくことができました。お客様に「素敵な『有頂天家族』が見れた」と言って帰っていただけるように頑張りたいと思います。

■渡部秀
下鴨矢一郎を勤めさせていただく渡部秀です。僕が演じる矢一郎という役は、下鴨四兄弟を引っぱっていく長男で、強い責任感を持ちながら空回りする役でもあります。亡き父のためにも下鴨家を引っぱっていかないと!という責任感をしっかり表現し演じていければなと思っています。と言いつつ、稽古場ではなかなか引っぱっていくことは叶わなかったんですが、主演のおふたりに引っぱっていただいてようやくここまでくることができました。
大千穐楽の御園座までしっかりと『有頂天家族』を届けていければなと思っています。是非みなさん劇場にお越しください。

■池田成志
下鴨総一郎と早雲と2役やらせていただきます。前列のみなさん(中村・濱田・若月・渡部)がすごく良くご挨拶されておりますが、私は非常にぎりぎりでございまして、昼間の通し稽古は鷹之資さんの方からびっしりダメ出しをいただきまして消沈しております(笑)。お客様も頑張って早起きをして観にきていただきたいなと思っております。

■相島一之
赤玉先生は天狗です。僕も40年ぐらいお芝居をやっているんですが、天狗の役は初めてです。いつもお酒で酔っぱらっている役どころです。森見登美彦先生の一冊の小説をG2さんが休憩込みの3時間にぎゅっとまとめて、映像や、照明、音楽、さらに一座の皆で疾走する演劇にしたつもりです。……というか今頑張ってしている最中です(笑)。今回はダブルキャストなのですが、こんなに仲の良いダブルキャストは初めてですね。とてもいいカンパニーです。そういうカンパニーの空気というのは絶対に舞台に出ると思うので、是非みなさん劇場に足を運んでください。

■檀れい
下鴨矢一郎、矢二郎、矢三郎、矢四郎、そしてお父さんの総一郎という家族の中で、下鴨桃仙というお母さんの役をやらせていただいてます。下鴨総一郎が亡くなってから個性豊かな4人をまとめる母でもあり、どんどん強くなっていくお父さんのようなお母さんでもあります。私としてはお稽古場からとても楽しくて。矢三郎、矢四郎はそれぞれダブルキャストなので、実質6人の息子がいるんですけれども、本当にそれぞれが一生懸命、そして大汗をかきながら舞台上を駆け回っています。その他のキャストのみなさまも本当に毎日毎日、魂を削りながらこの作品に打ち込んでいると肌で感じました。私は4兄弟を暖かく見守りつつ、タカラヅカをこよなく愛する狸を演じています。お客様にはぜひ楽しんでいただけたらなと思っております。千穐楽までどうぞよろしくお願いいたします。

■G2
みなさんが素晴らしいご挨拶をされたので話すことはほとんどないんですが(笑)、森見登美彦さんの原作の世界観、言葉の面白さ、奇想天外のストーリーを忠実に再現した作品になったと思っています。さらに全スタッフ、キャストのアイデアをぎゅーっと凝縮して、てんこ盛りになっています。てんこ盛り過ぎてみんな死にそうになっているのでちょっと責任を感じているんですけれども(笑)、観る側としては一秒も目を閉じていられないような面白さが詰まっています。大劇場ならではの大きな仕掛けやちょっと新感覚のイリュージョン的なものもあるので、楽しんでいただける作品になっているはず……と信じています。

<公演情報>
舞台『有頂天家族』

2024年11月3日(日・祝)~11月11日(月) 東京・新橋演舞場
2024年11月16日(土)~23日(土・祝) 京都・南座
2024年11月30日(土)・12月1日(日) 愛知・御園座

【スタッフ】
原作:森見登美彦(『有頂天家族』幻冬舎刊)
脚本・演出:G2
美術:乘峯雅寛
照明:髙見和義
音楽:かみむら周平
音響:井上正弘、原田耕児
衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:miura
映像:大鹿奈穂、石原澄礼

【キャスト】
下鴨矢三郎:中村鷹之資、濱田龍臣(Wキャスト)
弁天:若月佑美
下鴨矢一郎:渡部秀

下鴨総一郎/夷川早雲:池田成志
赤玉先生:相島一之
下鴨桃仙:檀れい

寿老人/金光坊:有川マコト
金閣:盛隆二
銀閣:谷山知宏
淀川教授:林田一高
夷川海星:鹿野真央
下鴨矢二郎:佛淵和哉
下鴨矢四郎:橋本偉成、徳山なお(Wキャスト)

山口将太朗、森川次朗、罍陽子、森本さくら、仁田晶凱、長谷川暢、木原浩太、河内優太郎

 ※記事初出時、役名の誤表記がありました。訂正してお詫び申し上げます。

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