映画『トラップ』シャマラン監督らが撮影秘話を語る特別映像&インタビュー公開「こだわっているのは独創的で挑戦的な物語」
公開中のM・ナイト・シャマラン監督最新作『トラップ』より、新たな特別映像が公開された。
溺愛する娘と世界的アーティストのアリーナライブを楽しむ家族思いの父親のもう一つの顔……それは、指名手配中のサイコな切り裂き魔。そして、この巨大ライブこそが彼を捕まえるため仕組まれた前代未聞の“罠”(トラップ)だった。
公開されたのは、シャマラン監督と主人公・クーパーを演じたジョシュ・ハートネットらが撮影の舞台裏を語る特別映像。巨大アリーナに警察車両が大挙して押し寄せ、ライフルを持った警官が出口を封鎖する。ただならぬ警備体制を目にしたクーパーは、自分に仕掛けられた罠=(トラップ)に気づき不敵な表情を見せる。
シャマラン監督が「作品作りで特にこだわっているのは独創的で挑戦的な物語なんです。観客が初めて見て感じるような忘れられない体験にしたい」と語ると、現場で的確に指示を出すメイキングシーンが紹介される。レディ・レイブン役のサレカ・シャマランとの「ライブとスリラーを融合できないか」というアイデアから生まれた本作は、大観衆を集めた本物のライブを撮影して「音楽に圧倒されながら同時に恐怖が襲ってくる」感覚を引き出した。
「映画は予想外だから面白い。監督はうまくまとめるんです」と語るのはハートネット。逃げ切るためFBIをも騙す切り裂き魔になるために、彼は「救いようがない彼の心の内を理解しようとしました。精神的にギリギリの彼を表現しようと連続殺人犯に関する本も読みました」と語る。
また、「ドキドキするだろ。“逃げ切れるか?”ってね」と微笑むシャマランは、「何カ月もかかる絵コンテはハイリスク、ハイリターンです。でも非常に効率よく撮影ができます」と入念な準備をしたと振り返る。「どのように編集されるか心配がないのは安心」だとキャストにも好評だった。
さらに、フィルムで撮影された映像にも秘密があった。「私がライブ映画みたいに引いたり寄ったりしないのは、観客に作品の役と同じ心情を感じ取ってほしいからです。作品を観ている間は不快感に没入してほしいんです。“ウソ! そんなことを?”と観客が一斉に驚がくして集団が息をのむ姿は監督冥利に尽きますね」と、集大成となる『トラップ』に込めた想いと、撮影に隠された秘密を明かしている。
併せて、シャマラン監督が映画製作について語るインタビューも到着した。
<M・ナイト・シャマラン監督 インタビュー>
Q. 30年以上も撮り続けていながら、なぜ常に新しいと感じられる映画を作れるのでしょう?
映画製作の魅力は新しさです。新しいアイデアを思いつくと、作品に取り入れようと思い気持ちが高揚します。次回作に向け心が突き動かされるんです。全く新しいことをどう達成しようか?とね。面白いことを実行するにはある程度のリスクは必要です。2年程度を費やす覚悟もね。
Q. 苦しい時期や困難もある中で、なぜ映画製作に魅了されるのでしょう?
ランチ中にジョシュから面白い質問をされました。「落ち着きたい時や楽しみたい時に何をする? 現実逃避に何をする?」とね。好きなことや趣味を聞かれたと思って、考えてから「映画製作だ」と答えました。ジョシュは「そういうことじゃなくて仕事から離れたい時の話だ」と。「映画製作だ」とまた答えました。おかしな回答ですが私は幸せ者だと思います。心が落ち着き幸福を感じられる仕事をできているのですから。もちろん大きな困難や挑戦的なことやストレスもあります。しかし、次の作品の脚本を書き始めれば幸福を感じて心が落ち着いてきます。喜びの繰り返しなんです。面白い仕事の中で生活できて幸運ですよ。
『トラップ』特別映像”トラップ舞台裏”編
<作品情報>
『トラップ』
2024年10月25日(金) 公開
公式サイト:
https://wwws.warnerbros.co.jp/trap/
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