第4回EBiDAN大運動会『スポーツマンヒップ!』超特急、M!LKら総勢51名のEBiDANが世代別チームで汗と涙の奮闘

毎年恒例となりつつあるEBiDAN大運動会『スポーツマンヒップ!』第4回目が10月14日(月・祝) に千葉LaLa arena TOKYO-BAYにて開催された。超特急やM!LK、SUPER★DRAGON、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienel、EBiDAN所属ボーイズグループ7組が集い、スポーツの日にふさわしい各種目で優勝を競い合った。

今年はEBiDANの冠バラエティ番組『DAN! DAN! EBiDAN!』から、世代別チームに分かれて対抗。年長組から「伊勢エビ」「車エビ」「甘エビ」「小エビ」の4チーム同士で、まさにしのぎを削る。

2022年の第1回大会ではM!LKが総合優勝、同じくM!LKの佐野勇斗がMVPを獲得し、第2回大会ではBUDDiiSが優勝、MVPもBUDDiiSのSEIYAが獲得。第3回では「吉田組」が560点で総合優勝、MVPにはBUDDiiSのSHOWが選ばれるという、例年BUDDiiS強しといった印象だった。第4回ではデビューしたばかりのフレッシュな若手グループ、ICExやLienelも加わったことで、これまでとは一風変わった展開に転がっていく。

早くも4チームそれぞれの個性が見えた開会式

おこなわれた競技は全部で5種目。「DAN! DAN! 増えてく競争」「GYU! GYU! 華のステージ」「FURI! FURI! しっぽとりサバイバル」「KASE! KASE! 借り物競走」そして「BACHI! BACHI!ガチンコリレー」だ。それぞれの種目で点数が加算されていき、最終的に総合得点の高いチームが優勝となる。

まずは前説VTRにSakurashimejiの二人が登場。田中雅功と髙田彪我は今大会に不参加のため「皆さんもうお察しのとおりですが、今回僕らは会場にはいません!」と前置きし、集まったファンに向け、そして競い合う仲間たちに向けてエールを送った。「小エビチームに頑張ってほしい」と言う田中と「ふんぞり返っている伊勢エビチームをボッコボコにしてほしい」と重ねる髙田の連携プレイは、映像出演であっても健在だ。

全体進行は『DAN! DAN! EBiDAN!』でもMCを務めるお笑いコンビのアルコ&ピースの平子祐希と酒井健太が担当。まずは会場に集った約9500人のファンによる大歓声を全身に受けながら、世代別4チームに分かれたメンバーたちが『恋のDing Dong』に合わせて入場。まさかの客席側からの登場に、高まる準備は整っていたファンから阿鼻叫喚にも似た声が。否応なく期待が高まるなか、各チームのキャプテン4名が前に出て選手宣誓をおこなった。

伊勢エビチームのキャプテン・FUMINORI(BUDDiiS)、車エビチームのキャプテン・塩﨑太智(M!LK)、甘エビチームのキャプテン・田中洸希(SUPER★DRAGON)、小エビチームのキャプテン・阿久根温世(ICEx)がともに選手宣誓。塩﨑が「日頃の皆さんの応援に感謝の気持ちを込めて……」を「日々の……」と言い間違えたり、田中が「ダンエビで培った結束力を……」を「ダンエビで補った……」と言ってしまったりと、さっそくEBiDANらしいゆるさが見え隠れする。平子から「培ってくださいよ〜」とすかさずツッコミが。ちょっとしたグダグダは、年少チーム阿久根の可愛さで“補われた”形となった。

続いて車エビの塩﨑と伊勢エビの吉田仁人(M!LK)の2名が壇上に上がり、恒例となった準備体操を先導した。この時間、そして終盤のクロージングに限り客席からの撮影OK。ぶつからないよう手を広げながら距離を空けるメンバーたちは、その隙にもファンサービスを欠かさない。広がりすぎてしまったカイ(超特急)はメンバーから「カイくん! 戻ってください!」と注意を受けてしまう場面も。

序盤から激走「DAN! DAN! 増えてく競争」

第一種目は「DAN! DAN! 増えてく競争」。開始前、平子と同郷であることから推しメンとしてプッシュされている志賀李玖(ICEx)は「小顔ですけど、福島県出身、頑張りま〜す!」とアピール。酒井の注目メンバーはジャン海渡(SUPER★DRAGON)で、呼びかけられたタイミングでは姿が見えず場を焦らせる一幕もあったが、無事に位置につけた。

本競技は、第一走者から第四走者にかけて、1名ずつ走り手が“増えていく”レース。最初はソロ、次に二人三脚、続いて三人四脚、最後は5名でのムカデ競争となり、ゴールまでかかった時間がもっとも短いチームが最高得点を得る仕組みだ。第一走者のみコートを一周、残りは半周とし、1位には50点、2位には30点、3位には20点、4位には10点が与えられる。

開始前、キャプテン・FUMINORIが「なんで俺らだけ人数が少ないんですか? ありえないくらい少ないんですよ」と不安を吐露していた伊勢エビチーム。今大会、ONE N' ONLYが都合により欠席となった関係からか、もっとも年長チームであるにも関わらず戦力が足りないハンデを負っていた。

車エビ・塩﨑は「巷では車エビが優勝するともっぱらの噂。みんな今回は車エビが勝つと思って来ているみたいで」と意気込みを語ったが、それにしては客席からの反応が芳しくなく、アルピーからのツッコミが入る。

甘エビは三番手走者である田中・杢代和人(原因は自分にある。)・SHOW(BUDDiiS)の三人組に焦点が。「やっぱり超仲良い三人なんで、この結束力で勝ちを目指したい」とスピーチする田中だが、ユーキ(超特急)から「あんまり(三人一緒にいるのは)見たことないぞ!」と野次が入る場面も。「せっかくの並びなのでカメラに向かってウインクでも……」と平子に促されるが、バッチリ決めてみせたのは杢代。SHOWと田中はウインクそのものが苦手なのか、上手くできずにいる姿にファンの歓声が飛び交う。

小エビ・阿久根は「一番若くて、一番元気だと思うんで、全力で頑張っていくぞ!」と年少らしい爽やかな宣言。アルピーの二人も「フレッシュだ〜」「そういうの助かる」「若さだからね、運動会はね」とさっそく癒されている。

結果、小エビが1分29秒、甘エビが1分41秒、車エビが1分9秒、伊勢エビが1分11秒となり、僅差で車エビの勝利。優勝候補と噂される前評判を強化してみせた。甘エビの第一走者だった松村和哉(SUPER★DRAGON)が、わざと走り出しを遅らせる演出をかましてみせ「そういうのありましたけど、後悔はないっす」と感想を語って場をわかせる。人数の都合上、走者にカウントされず応援側にまわっていた車エビのアロハ(超特急)は、小エビのハル(超特急)から「アロハくん、一人!? アハハハハハ!」と煽られ、悔しさを募らせていた。

メンバー全員ゼロ距離?バランス感覚がものをいう「GYU! GYU! 華のステージ」

前半戦最後となる第二種目は「GYU! GYU! 華のステージ」。全員参加の本競技、どれだけたくさんのメンバーがステージに乗れるかを競うシンプルなもの。カウントに合わせて各チームのメンバーがステージに乗っていき、1名乗るごとに10点獲得となる。ステージ上のメンバーが増えていくにつれ距離が狭まり、バランス感覚や体幹が試されることになる。チームごとに人数が異なるため、10人以降は点数が加算されない仕組みだ。

伊勢エビ・FUMINORIは「これは勝てます、いただきましたよ」と自信満々。他チームよりも人数が少なく「若い人材を募集中です」と早くも疲れを覗かせていた年長チームだが、この種目はステージに乗る人数が少ないほど有利に働く。

甘エビ・田中は中間発表で4位に甘んじている結果に対し「まあまあ、こっからでしょ。DAN! DAN! EBiDANですから! バラエティですから! 楽しんでいかないとダメでしょうよって話なんです」とコメント。前半はエンタメに徹し、記録は後半から巻き返すと意気込んでみせた。

車エビ・塩﨑は「僕たち車なので、エンジン吹かせてブンブンいきます!」とやる気を見せる。小エビ・阿久根は「一番人数が多いですけど、関係ないです。頑張ります!」と初々しさを継続、ガッツポーズを作ってカメラアピールも忘れない。

結果、MAX10名まで全チーム順調に進み、仲良く横並びで100点ずつをゲット。片足を上げたり、わずかな隙間に身体をねじ込んだりと、少しずつゼロ距離になっていくメンバーたちに会場は盛り上がる。車エビは古川毅(SUPER★DRAGON)や飯島颯(SUPER★DRAGON)を中心に、互いに密着しながら持ち前の体幹をこれでもかと見せつける。人数の足りない伊勢エビに志賀が飛び入り参加するなど、グループやチームの垣根を越えた見どころ溢れる競技となった。

ハーフタイムショーでファン全員の心を掴み直す

前半戦が終了した段階で、1位は車エビ。キャプテンの塩﨑は「まだまだ種目はありますから、気は抜けませんね」と勝者の立場に甘んじない。実際のところ伊勢エビがすぐ2位につけていることから、油断ならない状況だ。

年長者チームである伊勢エビは、平子に「それぞれがそれぞれの張った筋を伸ばしております」と称されたとおり、合間にストレッチをする志村玲於(SUPER★DRAGON)や吉田がいたり、筋膜リリースをするカイがいたりと、身体のケアに余念がない。キャプテンのFUMINORIは「種目を終えて絆が生まれてるので、怪我なく1位を獲りたいと思います」と後半戦への意気込みに触れた。

小エビのキャプテン・阿久根は「まだまだ若くて体力残ってると思うんで、最後までいきます!」。甘エビのキャプテン・田中は「反省点を考えるより今後のことを考えたほうが良いと思うので、反省点はありません」と変わらず強気の姿勢。「さっきの競技がキツすぎて、ちょっと周りに任せたいと思います」と口にする小泉光咲(原因は自分にある。)とは真逆のスタンスだ。言葉とは裏腹に、自信たっぷりに拳を突き出してみせる。

後半戦を前にしたハーフタイムショーでは、世代別チームではなく本来のグループで持ち曲をパフォーマンス。今大会では欠席となった超特急・タクヤのコメント、続けてMiLK・佐野勇斗のコメントが流れたあと、Lienelが『親指☆Evolution!』を披露。デビューしたての瑞々しさを存分に振りまく。サビへと接続する「ハイハイハイハイ!」という煽りとともに、ファンの団結力まで高めていく様は見事。高岡ミロ(Lienel)の「最後まで声出していくよ!」に励まされた掛け声が会場を満たす。

続くのはICExで『Hollywood』。Lienelと同じくデビュー後間もないICExだが、観客のボルテージを上げる煽りや、合間に差し挟むカメラアピールはすでにお手のもの。客席からもしきりに「かわいすぎる」とため息にも似た声が上がり、アルピーの二人も「若いよね〜」「もうあんなに動けないよ」としみじみする。

BUDDiiSも新曲『UtopiiA』で結成から4年を迎えたグループの結束力を示す。体調不良から突如欠席となってしまったKEVIN(BUDDiiS)の分も、そして彼推しのファンのためにも、楽しませることに重きを置いたパフォーマンスで魅了。DIYダンスボーカルグループと称されるとおり、10人それぞれの特性を活かして自らのポジションを作りあげてきたBUDDiiSは、ハーフタイムにたった一曲だとしても、余すところなく彼ら独自の世界観でもって会場全体を染めてみせた。

そんな空気をまたもやカスタマイズしてしまうのが、原因は自分にある。の『推論的に宇宙人』。ファンにとってはお馴染みの“ニナニナダンス”で、観客の心を翻弄していく。もちろん大倉空人(原因は自分にある。)の一人ひとりに語りかけるような呼びかけ、武藤潤(原因は自分にある。)の美声も健在だ。

ハーフタイムショーも折り返し。続くSUPER★DRAGONは、松村の「一番可愛い顔します」のフリから、この曲では恒例である田中のキュートな表情から始まる『Sweets』をパフォーマンス。今大会、甘エビのキャプテンとして攻めた発言も目立つ田中だが、SUPER★DRAGONとしても珍しい可愛くポップな楽曲でしっかりとギャップも見せていく。もちろん池田彪馬(SUPER★DRAGON)と田中の絡み、古川のウインクも変わりなく、癒し担当といってもいい柴崎楽(SUPER★DRAGON)の笑顔もファンの心をあたためる。

続いて塩﨑の「みなさんこんばんは、MiLKで〜す!」で幕を開けたMiLKの『テレパシー』。MiLKらしさ満点、誰の耳にもフィットして浸透するメロディと声音が、LaLa arenaを満たす。佐野の欠席で4人の出場となってしまったMiLKだが、彼らのパフォーマンスは物足りなさどころか、4人だからこそ醸し出せる透明感を感じさせる。佐野のぬいぐるみを手にした吉田がキスを連発する件もあり、会場から発せられる歓声はもはや喚声だ。

やはりトリを飾るのは超特急で『ジュブナイラー』。13年近くになるキャリアを背景に、EBiDANグループ全体を牽引するレジェンドっぷりを、彼らにしか出せないフォーメーションで見せつけた。一糸乱れぬ「青春青春ばっちこいや!」の掛け声が一体となって響く。彼らのライブは一度見ただけで虜になると評判だが、ここ大運動会の場でもその真価は十分に発揮された。

16人が入り乱れた三種目め、ファンとの絆も深める四種目め

後半戦、三種目めは「FURI! FURI! しっぽとりサバイバル」。各チーム4名ずつ、合計16名で、制限時間90秒内に互いの腰につけた点数付きのしっぽを奪い合うゲーム。それぞれのチーム内で守り切ったしっぽの点数と、他チームから奪い取ったしっぽの点数の合算が得点となる。平子いわく「点数の振り分けも重要なポイント」だ。

「すばしっこさだけは負けない」と豪語した伊勢エビと、「僕たち車なんで、絶対に負けな〜い!」と宣言した車エビ。自信たっぷりだった割に、アロハからは「しっぽを取られたら、取りにいっちゃダメなんですか?」とスタート直前にルールを真っ向から無視する天然な発言が飛び出す。「今のところ最下位ということで、そろそろ本気出さなきゃなって思うんで」と気合いを入れ直した甘エビには、釣り部と称されるほど魚が好きなHARUKI(BUDDiiS)が。カメラに向かって控えめなアピールをして見せたかと思えば「僕たちも若さと小回りは絶対に負けてないので、ここから挽回していきたいと思います!」と、中盤を折り返しても疲れを見せない小エビ。

しばらくは16名が入り混じる、まさに混戦状態が続く。早々にしっぽをとられてしまったハルは切なく肩を落とし、アロハはアルピーや応援メンバーからも「すごい! アロハすごい!」と声が出るほど前のめりに攻め、得点を稼ぐ。床に寝転んでしっぽを奪わせない作戦に出たのはタカシ(超特急)だ。乱戦の結果、伊勢エビは50点、車エビは170点、甘エビは10点、小エビは10点。車エビの圧倒的な善戦に、総合順位に変動は見られない。キャプテン・塩﨑も「この後の種目は出なくてもいいくらいだと思うので、楽しんでいきたいと思います! フ〜〜!」とテンションを上げる。

伊勢エビも健闘するが2位は変わらず。タカシ(超特急)は「変な動きをしていたせいで、しっぽとられちゃいました」と残念がり、3位に付けた小エビの阿久根は「まだこれって、順位変わるとかってありますか? やるぞ、小エビ〜!」と言いながら小指を出す新しいポーズを発明。引き続き最下位に甘んじている甘エビは「点数見てもらったらわかるとおり、小エビと10点差なんですよ。徐々に上がってきてるのでここからです」と尽きないモチベーションをアピール、田中に振られたHARUKIは「ここから大漁でいきます!」と受け止めた。

四種目めは前大会でもお馴染みだった「KASE! KASE! 借り物競争」。各チーム3名ずつ代表して参加、走ってお題の書かれた紙を手に取り、該当する品物を観客席から借りてくる。アルピーのジャッジでOKが出たあと、ダンボールの輪に入ってハイハイで進みゴール、次の走者へとバトンタッチする流れだ。

開始直前、車エビ・大倉の「ねえ、みんな〜! いっぱい貸〜し〜て〜!」の呼びかけがファンの心にクリーンヒット。負けじと伊勢エビ・FUMINORIが「物を借りるには人生経験が必要」と年長者だからこその意地を見せる。軽快なファンファーレに合わせスタートを切ったメンバーたち、開示されていくお題には「5色ボールペン」「インドっぽいもの」「スリッパ」「アイマスク」「筋トレグッズ」「ブランケット」「サングラス」「シャンプー」「けん玉」「レインボーなもの」など、およそイベント会場には携えない品物が羅列している。塩﨑が光にも勝る早さで5色ボールペンをゲットしてみせるや否や、田中の「インドっぽいもの」や阿久根の「けん玉」など、難しそうなお題も次々とクリアしていく面々。首位・車エビの順調な快走に、優勝候補と噂された前評判には、やはり信憑性があったのかと思わせられる。

1位でゴールしたのは、やはり車エビ。2位は甘エビ。3位が伊勢エビで、最下位が小エビだ。「けん玉」を引いた阿久根、「筋トレグッズ」を引いた大倉は苦戦するかに思えたが、二人とも難なくゲット。阿久根は「けん玉持ってる人、何人かおったよな? ありがとう、助かった!」と感謝を込め、大倉は「お兄さ〜ん! 筋トレグッズありがとう〜!」と元気いっぱいに伝えた。

四種目めも無事に終了かと思いきや、カイから「ルールブックの確認をしたいんですけど!」と待ったが入る。「借りてきたもののOKが出たら、ハイハイで戻るっていうルールでしたよね? でんぐり返しは無効ですか?」と再確認したカイ、実は大倉がでんぐり返しで戻っていたことが判明。カイと大倉で一触即発になりかけたが、寄り集まったメンバーたちがもみくちゃになり、なぜかハルが胴上げされるというオチを迎えて競技は「BACHI! BACHI!ガチンコリレー」へ。

泣いても笑っても最後「BACHI! BACHI!ガチンコリレー」

各チーム選抜メンバー7名による「BACHI! BACHI!ガチンコリレー」が最終種目。アンカーのみトラックを2周し、1位でゴールしたチームには100点が加算される。車エビの一人勝ちに思われる順位だが、今からでも大逆転を狙える競技だ。

小エビのアンカーは桜木雅哉(原因は自分にある。)。周囲を癒す笑顔で「この前の運動会でもファン投票でMVPだったということで、今回も頑張っちゃいます!」と可愛らしく意気込みを語る。甘エビのアンカーは杢代。キャプテンの田中に「見てください、この(バンダナの)巻き方! イケメンにしかできない!」と振られても余裕だ。塩﨑によると「アスリートが揃っている」車エビのアンカーは山中柔太朗(MiLK)。このまま逃げ切って優勝となるか見どころだ。伊勢エビのアンカーはリョウガ(超特急)で、なんと彼は2周を走ることを宣言した。

スタートの合図とともにトラックへ飛び出した第一走者、重なり合う声援。それぞれの推しへと投げかける応援がそのまま力となり、走り抜けるメンバーの背中を押す。一際大きな声が上がったのは、それぞれのアンカーがゴールする直前、良いところまで付けていた小エビのアンカー・桜木が転んでしまった場面。最初にゴールテープを切ったのは甘エビで、2位が車エビ、3位が伊勢エビ、そして4位が小エビ。2位をキープしていた甘エビのアンカー・杢代はギリギリのところで車エビを抜かし、トップをもぎ取る。田中の「やっぱお前かっこいいわ!」の賞賛を受けながら「疲れた……! でも良い結果が残せてよかったです、ありがとうございました!」と、最後まで勝者の余裕だ。

前半戦はエンタメで、後半戦は実力で魅せると掲げていた甘エビが有言実行してみせた形となる。総合優勝は常に1位をキープしていた車エビが奪取したが、満場一致で今大会のMVPを獲得したのは小エビの桜木。最終種目のリレーにおいて、すんでのところで転んでしまったことを悔やみ、涙を見せていた。

「4位が2位まで追い上げたのに、転んじゃって……」と涙ながらに訴える桜木。ともに走った杢代によれば「ずっと楽屋で『早く走れる方法』を解説したYouTubeを見ていた、2年愛用したランニングシューズを履いていた」という。それほど懸命に大運動会に向き合っていた事実が知れ、メンバーも観客も文句なしのMVP受賞となった。「良いMVPかどうかわからないですけど、MVPとれてよかったです」と最後まで謙虚な姿勢を崩さない。

そして桜木は、アルピー賞を受賞したリョウガの粋な計らいから、特典「アルピーと一緒に『DAN! DAN! EBiDAN!』のMCをやる」まで譲り受ける。今後、どこかの回でアルピーと桜木がともにMCをする姿が見られることだろう。二冠獲得となった桜木は「申し訳なさが勝ってるんですけど、もらったからには次の運動会もかましちゃおうかな」と締め括った。

第4回目を数えるEBiDAN大運動会『スポーツマンヒップ!』。参加メンバー、種目、規模を変えて開催されてきた本大会だが、リョウガの締めの挨拶が示したように、どんどん大きく成長していくEBiDANとともに、今後も恒例行事として引き継がれていくはずだ。来年の『スポーツマンヒップ!』では、彼らのどんな表情が見られるだろうか。

取材・文:北村有 撮影:笹森健一、高橋定敬

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