『ジョーカー』続編がついにお披露目! ホアキン・フェニックス、レディー・ガガらがベネチア映画祭に登場
10月11日(金) に公開される『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のワールドプレミアが、『第81回ベネチア国際映画祭』コンペティション部門にて行われ、世界初披露された。
本作は、孤独だが心優しい男が、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”へと変貌を遂げていく姿を描いたサスペンスエンターテインメント『ジョーカー』の続編。前作は、第76回ベネチア国際映画祭では最高賞の〈金獅子賞〉を獲得、第92回米アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスが主演男優賞の栄冠を手に入れた。
前作から2年後が舞台となる本作では、社会への反逆者・民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカーの暴走がさらに加速。ジョーカーはレディー・ガガ演じるリーと呼ばれる謎の女と出会い、ジョーカーの狂気がリーへ、そして群衆へと拡散。世界を巻き込むジョーカーの新たなショー(=事件)の幕が開ける。
上映に伴い実施されたレッドカーペットセレモニーには、主演のホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、トッド・フィリップス監督らが登場し、同日開催された記者会見にも登壇。初お披露目ということで、大勢のマスコミとファンたちが溢れかえり、会場は熱狂に包まれた。主演のホアキンが登場すると会場に集まったファンやマスコミからは大きな歓声が起こり、カメラのフラッシュが一斉に焚かれ、盛り上がりは最高潮に。
ホアキンは世界中が公開を待ち望む本作について、「なぜ多くの人が前作に共感したのかは正直わからないです。それぞれの観客が、それぞれ違った要素に惹かれたんだと思います。いつもみなさんが語る内容に驚かされます。今回の作品は〈安心を感じる愛への追求と切望〉だと思います」と語った。
さらに、本作の重要な要素のひとつとなる“音楽”について「物語に合わせて選び抜かれた曲だからこそ、その解釈を理解することが鍵でした。歌唱シーンの撮影はすべてライブで録音されたものです。テイクごとに声が異なって、とてもエキサイティングな体験でした」と撮影の裏側を告白。
そして本作で物語のカギを握る謎の女性リーを演じるレディー・ガガは、「ホアキンと仕事ができたのは本当に光栄だったし、とても楽しい体験でした。彼には解き放たれた自由なところがあって、これまでのわたしの映画経験とは全く異なるものになりました。毎日、いかに正直で、真実に満ちた瞬間を表現するかということに集中しました」と撮影当時を振り返りつつ、「トッド監督が伝えるストーリーはとても興味深いもので、“これは絶対に思いつかない”というものに仕上がっています。みなさんには、私たちが決めるのではなく、映画を観て自分自身でこの作品のテーマを見つけ出してほしいです」と語った。
そして続編作品として史上初となる、最高賞〈金獅子賞〉の連続受賞の期待を背負うトッド・フィリップス監督は本作について、「私たちとしては大きなプレッシャーを感じていました。実際に続編を作ることになったとき、私たちは大胆でなければいけなかったし、続編だとしても前作と比べて予想外の作品にするには、どうするべきかと考えていきました。前作のジョーカーは、目には見えなくても彼の心の中には音楽と愛が溢れていた。本作では客観的な視点よりも、ジョーカー自身の目を通して多くの情報が表現されている。そしてリアリズムという点では共通しますが、より想像的で象徴的なシーンが多くあるのが、本作の特徴だと思います。そして……この作品は、1作目に対する“答え”ではないとも加えておきます」とコメントした。
公式上映後には、観客からキャスト・監督に向けて12分間にわたるスタンディングオベーションと称賛の歓声が贈られた。
<キャスト コメント全文>
■ホアキン・フェニックス(ジョーカー役)
なぜ多くの人が前作に共感したのかは正直わからないです。それぞれの観客が、それぞれ違った要素に惹かれたんだと思います。いつもみなさんが語る内容に驚かされます。今回の作品は〈安心を感じる愛への追求と切望〉だと思います。この作品で象徴的な音楽は、物語に合わせて選び抜かれた曲だからこそ、その解釈を理解することが鍵でした。歌唱シーンの撮影はすべてライブで録音されたものです。テイクごとに声が異なって、とてもエキサイティングな体験でした。
減量については、詳しく語るつもりはないよ。退屈だと思うから(笑)。でも前よりも難しかった。というのも、今回はダンスシーンが多く、ダンスのリハーサルもたくさんやる必要があったから。今49歳ですが、もうこのような事はしない方が良いでしょうね(笑)。
■レディー・ガガ(リー役)
前作にとても心を揺さぶられました。トッドはとても美しく素晴らしい作品を作り、そしてホアキンの演技も素晴らしかった。今までに観たことがない作品だったと感じたことが、今作で私が参加した理由です。わたしたちのアプローチは特別で、とてもニュアンスに富んだものでした。通常の映画で描かれるような歌唱シーンとはとても異なるもの。この映画での音楽の使い方は、キャラクターの感情を表現すること。セリフだけでは十分ではなく、キャラクターたちが言いたいことを音楽で表現しています。ジョーカーの中には常に音楽が流れていて、私はただ、トッド監督のビジョンを音楽とともにやり遂げただけです。ホアキンと仕事ができたのは本当に光栄だったし、とても楽しい体験でした。彼には解き放たれて自由なところがあって、これまでのわたしの映画経験とは全く異なるものになりました。
毎日、いかに正直で、真実に満ちた瞬間を表現するかということに集中しました。トッド監督が伝えるストーリーはとても興味深いもので、“これは絶対に思いつかない”というものに仕上がっています。みなさんには、私たちが決めるのではなく、映画を観て自分自身でこの作品のテーマを見つけ出してほしいです。
■トッド・フィリップス(監督)
この映画と共にベネチアに戻ってくる事に対して強い思いがありました。しかし期待値も上がっているのも感じているため、本作に関してはとても緊張しています。
前作に関しては、僕たちが何をしているのかは誰にも知られていなかった。本作では一転、常に注目され続けていた。撮影中から様々な憶測や考察がネット上にあがっていたので、私たちとしては大きなプレッシャーを感じていました。ホアキンはもともと“続編”をやる必要はないと考えていました。前作の時に「次もやろうか」なんて冗談で話してはいましたが、実際にやるとなったらそれはホアキンにとってもある意味恐怖でもあると思います。実際に続編を作ることになったとき、私たちは大胆でなければいけなかったし、続編だとしても前作と比べて予想外の作品にするには、どうするべきかと考えていきました。前作のジョーカーは、目には見えなくても彼の心の中には音楽と愛が溢れていた。本作では客観的な視点よりも、ジョーカー自身の目を通して多くの情報が表現されている。そしてリアリズムという点では共通しますが、より想像的で象徴的なシーンが多くあるのが、本作の特徴だと思います。そして……この作品は、1作目に対する“答え”ではないとも加えておきます。
<作品情報>
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
10月11日(金) 公開
公式サイト:
https://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/
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09/05 18:10
ぴあ