松岡昌宏「やはり大変」 難役続投の『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』完成披露試写会

伊兼源太郎による人気小説を原作に、WOWOWがドラマ化した『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』の完成披露試写会が7月30日、都内で行われ、前作に引き続き主演を務める松岡昌宏、共演の仲村トオル、泉里香、池田鉄洋、内片輝監督が出席した。

“警察の中の警察”とも言われ、警視庁職員の不正を取り締まるプロ集団・警視庁人事一課(通称:ジンイチ)監察係の知られざる内部捜査を描いた本格サスペンス『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』の続編。人事一課所属となって2年が経過し、監察係の主力となった佐良正輝(松岡)が、一通の密告文に端を発し、警察全体を揺るがす情報漏洩事案と対峙することになる。

2021年放送・配信の前作から続投する松岡は、「認めてもらえてうれしい反面、正直しんどいなと思いました。パート1で、かなりボロボロにしてもらって(笑)。できるのかなと不安もありました」と続編に対する思いを率直にコメント。実際に撮影に臨んだ感想を「やはり大変でしたね」と振り返り、「クランクアップの時にも、皆さんにお伝えしたんですけど、今までの仕事で二番目に大変な仕事だったと。一番大変だったのはパート1です!(笑)」と、難役への強い思い入れを語った。

松岡昌宏

物語にちなみ、「今まで明かしていない過去は?」と問われると、かぶっていたハットを脱ぎ、ほぼ丸刈りになったヘアスタイルを披露する場面も。「いやあ、暑いもんで」と理由を明かすと、客席からは驚きの声が上がっていた。

仲村が演じるのは、佐良の上司で警視庁人事一課の監察官・能馬慶一郎。表情ひとつ変えず容赦なく身内の不正を暴くことから、「能面の能馬」と警視庁内部で恐れられるという役どころだが、舞台挨拶では「(役名の)画数が多いので、書類を書くシーンが大変。仲村トオルなら、画数も少ないのにと思ったが、それを表に出さないように演じた」と軽妙なトークで、笑いを誘っていた。

仲村トオル

佐良の推薦により、ジンイチに配属された皆口菜子を演じる泉は、「芯が強くて、情熱あるキャラクターなので、弱さを見せないように心がけた」と役作りを回想。「この現場が大好きで、今回も先輩方とご一緒し、楽しかったし、勉強にもなった。『また次も』と思えるほど貴重な経験でした」と早くも第3弾に意欲を燃やすと、松岡は「もうちょっと時間、もらっていいですか?」と苦笑いだった。

泉里香

池田は、能馬の右腕であり「首切りのプロ」と呼ばれる警視庁人事一課監察係長・須賀透を演じ、松岡との共演シーンも増えたが「パート1の後で、『(家政婦の)ミタゾノ』に出たんで、気が緩んじゃって(笑)。この現場でもついつい松岡さんとしゃべっちゃって、仲の良さを必死に出さないようにする作業だった」と苦労を明かした。

池田鉄洋

前作に引き続き、演出を手掛ける内片監督は、「佐良がさらにいじめられるんですよ。松岡君がすごく困った表情で、我慢しながら、グッと耐える男を演じている。“困り松岡”がツボですね。かわいそうで、かわいそうで(笑)」と、不敵な笑みで見どころを語っていた。

内片輝監督

取材・文・撮影=内田涼

<番組情報>
『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』

2024年8月11日(日) スタート(全8話)
毎週日曜22:00 放送・配信【第1話無料放送】[WOWOWプライム][WOWOW4K][WOWOWオンデマンド]

原作:伊兼源太郎『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』『残響 警視庁監察ファイル』(実業之日本社刊)
監督:内片輝、山本大輔
脚本:鈴木謙一
音楽:大間々昂

■出演
松岡昌宏

泉里香、池田鉄洋、浜中文一、マキタスポーツ/宇野祥平

戸塚祥太、宮崎秋人、猪塚健太、水澤紳吾、谷田歩、飯田基祐、山本未來/眞島秀和、渡辺いっけい

仲村トオル

公式サイト:
https://www.wowow.co.jp/drama/original/mikkoku2/

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