ミュージカル『この世界の片隅に』広島・呉で大千穐楽 昆夏美、大原櫻子らカーテンコール写真&コメント到着
ミュージカル『この世界の片隅に』が舞台である広島県呉市にて大千穐楽を迎え、カーテンコールの写真とコメントが到着した。
こうの史代による同名漫画が原作で、太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々が淡々と丁寧に描かれる本作。脚本・演出は上田一豪、音楽は2014年の渡米からミュージカル音楽作家として10年ぶりに再始動したアンジェラ・アキが手掛け、主人公の浦野すず役を昆夏美と大原櫻子がWキャストで務めた。
27日・28日両日ともにカーテンコールでは、音楽を手掛けたアンジェラ・アキが登場しキャストと共に観客にメッセージを届け、27日は昆夏美、海宝直人、平野綾、小林唯が、28日は大原櫻子、村井良大、桜井玲香、小野塚勇人、小向なる、音月桂らが千穐楽を迎えた。
27日カーテンコール時に、アンジェラは「キャストの皆さんが方言の勉強をどれだけやられていたか傍で見ていたので、皆の広島弁と呉弁の違いどうでしたか?」と呉の観客に尋ね、キャストが大きな拍手で讃えられて、涙する場面も。28日カーテンコールでは、脚本・演出を手がけた上田一豪も駆けつけた。
なお、千穐楽の舞台本編と、昆夏美、大原櫻子、海宝直人、村井良大、平野綾、桜井玲香、小林唯、小野塚勇人、小向なる、音月桂、白木美貴子が挨拶をしたカーテンコールの模様は、ノーカットでアーカイブにて鑑賞することができる。
■昆夏美(浦野すず役)コメント(抜粋)
日本オリジナルの、日本人の、日本の歴史の物語の素晴らしい作品が誕生したな、と思います。こちらの呉では、土地の物語でもあると思うので、千秋楽を迎えさせていただいて、特別な思いがしています。この作品には、いっぱいのメッセージがあると思うのですが、毎回、大切な人との思い出は自分の心においておけばいつでも会えるというメッセージに胸を打たれて『記憶の器』を歌っていました
■大原櫻子(浦野すず役)コメント(抜粋)
3月から稽古がはじまって、ふたを開けてみたら壮絶な早替えと歌の量、台詞量とで、こんなにカロリーの高い役は出会ったことがないんじゃないかと思います。舞台裏で助けてくださるスタッフ・キャストの皆さん、本当に愛にあふれたカンパニーだと思っています。優しくて仲が本当に良いカンパニーに囲まれている日々が本当に愛おしくて……また皆さんと出会いたいと思っています。
■上田一豪(脚本・演出)コメント(抜粋)
台本を書いていたのが2020年のコロナ禍。呉で千穐楽を迎えるぞという思いが非常に強くありました。ここで80年近く前に生きた人たちの温度や匂いや人生をどうやって表現するか、稽古場でアンジェラさん、キャストの皆さんと一緒に考えました。たくさんの温かいお客様に包まれた、キャストの素晴らしい姿を見て、こうの史代先生の描いた世界がここにあるんだと実感できて感動しました
■アンジェラ・アキ(音楽)コメント(抜粋)
演出家が脚色するためにとても孤独な作業を成し遂げられて、(音楽担当の)私の手に回ってきて、そこから数年かかります。その間に何度か壁にぶち当たって、私に出来ないかも、と本当にどうしようと思った瞬間もいくつかありました。その時は自分を奮い立たせて前に突き進む力を見つけて進んでいって(音楽が)出来上がったときに、今度はキャストの皆さんにバトンタッチしてそこから皆の孤独な作業が始まります。役作りに向き合ったり、方言のお勉強をしたり、歌を一生懸命いろんなことを試してくれて、沢山の時間を費やしてくださって、そこからオーケストラ、ステージにいないスタッフの人たちの孤独な作業がはじまって、そんな孤独な作業が集まって、今日のこの大きな作品になりました。この作品をみてくださった皆さんが、もうちょっと頑張れる、前に進んでみようという、そんな力や勇気につながってくれたらと思います。
<配信情報>
ミュージカル『この世界の片隅に』大千穐楽公演
【2024年7月27日(土) 16:00 公演】
浦野すず:昆夏美
北條周作:海宝直人
白木リン:平野綾
水原哲:小林唯
すずの幼少期:桑原広佳
黒村晴美:増田梨沙
【2024年7月28日(日) 12:00 公演】
浦野すず:大原櫻子
北條周作:村井良大
白木リン:桜井玲香
水原哲:小野塚勇人
すずの幼少期:澤田杏菜
黒村晴美:鞆琉那
【視聴料金】
各回:5,500円(税込)
【視聴期間】
7月27日(土) 16:00 公演:8月3日(土) 23:59まで
7月28日(日) 12:00 公演:8月4日(日) 23:59まで
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