ヨーロッパ企画主催の短編映画イベント『SSMF』5年半ぶりに開催決定 上田誠、諏訪雅のコメントも到着
ヨーロッパ企画が主催する短編映画イベント『SSMF2024』(読み:ショートショートムービーフェスティバルニーゼロニーヨン)の開催が決定した。
2004年にスタートした『SSMF』は、各参加監督が決められたテーマをもとに5分以内の映画を撮り、上映し合ってトークを実施。最後は、観客と審査員の投票でグランプリが決定する。
参加監督は、ヨーロッパ企画メンバーやスタッフ、ゲスト監督、一般応募監督など実に多彩。「SF」をテーマにした回では、劇団代表の上田誠が、“2分先の未来が見えるタイムテレビ”を扱った短編『ハウリング』を撮り、そのアイデアがのちの劇団初の長編映画『ドロステのはてで僕ら』、再び“2分”をモチーフにした第2弾映画『リバー、流れないでよ』へと受け継がれるなど、ヨーロッパ企画のクリエイティブの源泉とも言うべきイベントとなっている。
5年半ぶり11回目の開催となる今回は「タイトルロール映画」をテーマに、予選会を11月16日(土) に京都・ヒューリックホール京都、そして本選を12月1日(日) に東京・TOHOシネマズ日比谷で開催。過去大会優勝経験者はシード権を獲得しており、本選に自動的に進む。予選を前に、10月1日(火) からは一般応募も開始される。
開催決定にあたり、本イベントに監督として参加する上田、総合演出の諏訪雅からのコメントも到着。上田は「初めて開催したのが20年前。そこから思わぬ熱狂と広がりを見せ、この大会を通じてたくさんのご縁ができたり、自主制作の映像仕事や、映画『ドロステのはてで僕ら』『リバー、流れないでよ』へと繋がったり。演劇だけでは決してつかない筋肉が、SSMFでお互いパンパンに鍛わったなぁ、という実感です」と振り返り、「久しぶりに格闘技にエントリーするような気分です」と意気込みを語っている。
■ヨーロッパ企画代表:上田誠 コメント全文
僕らの映画のあゆみは、このショートショートムービーフェスティバルから始まりました。
学生劇団の頃に、ビデオカメラで夜ごとふざけた映画を撮っては、見せあって遊んでたんです。
まだスマホはおろか、ケータイで動画も撮れないころでした。
これ面白いからイベントにしよう、となり、初めて開催したのが20年前。
そこから思わぬ熱狂と広がりを見せ、この大会を通じてたくさんのご縁ができたり、
自主制作の映像仕事や、映画『ドロステのはてで僕ら』『リバー、流れないでよ』へと繋がったり。
演劇だけでは決してつかない筋肉が、SSMFでお互いパンパンに鍛わったなぁ、という実感です。
このごろは誰でも動画が撮れますけど、「映画」となるとやっぱり特別なハードル感あるようでして。
「あれ絶対やったほうがいいですよね、やめてたけど」となったので、5年半ぶりに開催します。
監督としても参加する僕としては、久しぶりに格闘技にエントリーするような気分です。
■総合演出:諏訪雅 コメント全文
胸が高鳴ってます。名作と出会えることはもちろん、駄作との出会いが醍醐味だったりします。
駄作の中には、磨けば輝く原石映画や、磨いたら跡形もなくなってしまう映画もあって、どの作品も作り手が会場にいて、かなりの熱量を持っていて、それらが⼀堂に介し、2時間強のイベントで、お客さんの投票で順位まで付けられてしまうという、たぶん、クリエーターにとっては、デスゲームの次くらいに残酷なイベントです。みなさんは心でワイングラス片手にお楽しみください。もちろんチャレンジャー側での参加もお待ちしております。
<イベント情報>
『SSMF2024』
【スケジュールと参加監督】
■11月16日(土) 14:00~SSMF予選会@ヒューリックホール京都
・参加監督
石田剛太/酒井善史/角田貴志/大歳倫弘/中田歩/左子光晴/橋本尚和/鍋島雅郎/金丸慎太郎/藤谷理子+ヒロシエリ
⼀般応募枠 ⼀次選定 通過監督
■12月1日(日) 13:00~SSMF本選@TOHOシネマズ日比谷
・参加監督
上田誠/諏訪雅/永野宗典/中川晴樹/黒木正浩/山口淳太/小林哲也
※過去大会優勝監督:東京本選へのシード権獲得
ゲスト監督:近日解禁
京都予選 通過監督
07/25 18:00
ぴあ