田中俊介、須賀健太、矢部昌暉ら出演 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』メインビジュアル公開

東京芸術祭2024 芸劇オータムセレクション 東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』のメインビジュアルが公開された。

2006年に京都で活動を開始し、数々の古典作品を現代劇化してきた木ノ下歌舞伎(通称:キノカブ)。このたび、監修・補綴の木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)、演出・美術の杉原邦生がタッグを組み、歌舞伎作者のレジェンド・河竹黙阿弥の最高傑作に挑んだ本作を引っ提げ、満を持して東京・東京芸術劇場 プレイハウスに初進出を果たす。

キノカブ版『三人吉三』は、数奇な運命に翻弄されながら疾走する和尚、お坊、お嬢という“三人の吉三郎”の物語と、現行歌舞伎ではカットされている、商人と花魁の恋をめぐる廓の物語がダイナミックに交錯する群像劇。初演以来約160年ぶりの上演となった「地獄の場」を完全復活するなど、今や幻となった黙阿弥オリジナル版の全貌を見ることができるのはこのキノカブ版のみ。9年ぶりの再演となる今回は、作品タイトルを演目の本外題である『三人吉三廓初買』に改めて上演する。

公開されたメインビジュアルには、物語の中心となる同じ「吉三郎」の名をもつ3人の若者を演じる田中俊介、須賀健太、矢部昌暉に加え、川平慈英、藤野涼子、眞島秀和、緒川たまきが同じ鬘、衣裳を身に着け様々な表情で収められている。

『三人吉三廓初買』は、2024年9月15日(日) から29日(日) に東京・東京芸術劇場 プレイハウスで上演。その後ツアー公演として10月5日(土)・6日(日) に長野・まつもと市民芸術館 主ホール、10月13日(日) に三重・三重県文化会館 中ホール、10月19日(土)・20日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。ぴあアプリでは、7月14日(日) より東京公演のチケット先行発売を予定。詳細は後日当アプリにて。

【あらすじ】
江戸時代。刀鑑定家・安森源次兵衛の家は、何者かにお上の宝刀・庚申丸を盗まれて断絶となっていた。ある時、立身出世を目論む釜屋武兵衛は、巡り巡って木屋(刀剣商)文里のもとにあった庚申丸を金百両で手に入れる。しかし文里の使用人・十三郎は、その取引の帰り道、夜鷹(街娼)・おとせと出会い、受け取った百両を紛失。思いがけず百両を手にしたおとせだったが、十三郎を探す道すがら、女装の盗賊・お嬢吉三に百両を奪われてしまう。

様子を見ていた安森家浪人・お坊吉三は、お嬢吉三と百両を巡って争うが、そこに元坊主・和尚吉三が現れる。彼がその場で争いを収めたことで、3人は義兄弟の契りを結ぶ。

また、失意の十三郎は、川に身投げしようとしたところを、和尚吉三の父・伝吉に拾われていた。訪れた伝吉の家で、彼はおとせと再会し……。一方、吉原の座敷では、文里がお坊吉三の妹で花魁・一重に想いを寄せていた。人柄で評判の文里だったが、彼には妻子があった。文里の求愛を一重が拒みつづけていたある日、文里は、ある決意を座敷で語りはじめる。

<公演情報>
東京芸術祭 2024 芸劇オータムセレクション
東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』

作:河竹黙阿弥
監修・補綴:木ノ下裕一
演出:杉原邦生[KUNIO]

【主な配役】
和尚吉三:田中俊介
お坊吉三:須賀健太
お嬢吉三:矢部昌暉

丁子屋花魁 一重:藤野涼子
木屋手代 十三郎:小日向星一
伝吉娘 おとせ:深沢萌華

八百屋久兵衛:武谷公雄
丁子屋花魁 吉野:高山のえみ
おしづ弟 与吉:山口航太
文蔵倅 鉄之助:武居卓
釜屋武兵衛:田中佑弥
丁子屋新造 花琴:緑川史絵

土左衛門伝吉:川平慈英

文里女房 おしづ:緒川たまき
木屋文蔵[文里]:眞島秀和

スウィング:佐藤俊彦 藤松祥子

【東京公演】
日程:2024年9月15日(日)~29日(日)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス

【長野(松本)公演】
日程:2024年10月5日(土)・6日(日)
会場:まつもと市民芸術館 主ホール

【三重公演】
日程:2024年10月13日(日)
会場:三重・三重県文化会館 中ホール

【兵庫公演】
日程:2024年10月19日(土)・20日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=%E4%B8%89%E4%BA%BA%E5%90%89%E4%B8%89

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