さん喬ファンならずとも注目の独演会『第三十一回 柳家さん喬独演会』

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

【水先案内人 山本益博のおススメ】

先日、深川江戸資料館で開かれた「柳家さん喬独演会」に出かけた。

かつては「独演会」といえば、仲入りをはさんで三席が当たり前だったが、最近はお手軽な「独演会」も増えてきた。さん喬師匠の独演会は、旧来の三席の高座で、『百川』『船徳』『唐茄子屋政談』。どれも寄席でトリをとれる演目ばかりで、動きの多い『船徳』は熱演、人情噺の『唐茄子屋政談』は丁寧な噺の運びで、聴かせどころ満載の一席だった。

9日(火) 午後2時から桜木町、横浜にぎわい座の「柳家さん喬独演会」は二席だが、演目は『白ざつま』『男の花道』という、じっくり聴かせる噺である。さん喬ファンならずとも、いま聴いておくべき「独演会」と言えよう。

ちなみに、さん喬師匠、先日、落語協会の会長になられたばかり。正統派の大黒柱の仕事ぶりにも期待したい。

<公演情報>
『第三十一回 柳家さん喬独演会』

7月9日(水) 神奈川・横浜にぎわい座 芸能ホール

■出演
柳家さん喬『白ざつま』『男の花道』

詳細はこちら:
https://nigiwaiza.yafjp.org/perform/archives/27815

ジャンルで探す