映画ツウたちが選んだ2024年5月のベスト映画は『関心領域』【月イチ!“ぴあテン”ランキング】

評論家、ライター、編集者など映画ツウたちの投票により月ごとのベスト作品を選ぶ「月イチ!“ぴあテン”ランキング」。その5月公開の映画ベストテンが決定し、『関心領域』が1位となった。

本ランキングは、27人の選者が2024年5月公開の「みた」映画の中から特に良かった作品、好きだった作品、高く評価している作品を投票して決定したもの。

カンヌ映画祭ではグランプリ、アカデミー賞では音響賞と国際長編映画賞を受賞した『関心領域』が52ptを獲得して1位に。27人の選者のうち14人が1位から3位のいずれかとして挙げており、賞レースでの高評価も納得の結果となった。「将校が己の出世と転勤の損得ばかりを考えていたという衝撃の事実を暴露」(池上彰)、「一見ホームドラマ風なのに狂気に満ちた作品」(佐々木俊尚)、「ナチスの蛮行を一切見せないで音で感じさせる演出に戦慄が走った」(高松啓二)といった称賛が集まった。

2位には『マッドマックス:フュリオサ』がランクイン。「前作『怒りのデス・ロード』越えの面白さ。ヒロインの復讐話にして、第1作にも似たテイストがうれしい」(平辻哲也)、「高い期待を裏切ることなくパワフルかつドラマチックで申し分ナシ」(渡辺麻紀)など、79歳ジョージ・ミラー監督の衰えぬ剛腕に感嘆の声が集まり、39ptを獲得した。

3位には、選者3人が1位として投票した『ミッシング』が選ばれた。失踪した娘を探す母親を石原さとみが熱演した本作には「吉田(恵輔)監督の最高傑作。主演の石原さとみだけでなく、脇のキャラも緻密」(平辻哲也)という声が寄せられた。

そのほか、TOP10には『青春18×2 君へと続く道』や『碁盤斬り』『帰ってきた あぶない刑事』などもランクインした。

選者27人の投票作品とコメントはぴあアプリ/WEBに掲載中。

2024年5月公開の「みた」映画ベストテン

1位『関心領域』 52pt
2位『マッドマックス:フュリオサ』 39pt
3位『ミッシング』 24pt
4位『青春18×2 君へと続く道』 15pt
5位『碁盤斬り』 12pt
6位『人間の境界』 11pt
7位『胸騒ぎ』 10pt
8位『恋するプリテンダー』 8pt
8位『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』 8pt
8位『ボブ・マーリー:ONE LOVE』 8pt

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